2025.10.15 通販支援
「ダークパターン」を用いないサイトの認定制度が始動
通販サイトなどで見られる消費者を欺く手法「ダークパターン」による被害を抑制するため、ダークパターン対策協会は10月15日、ダークパターンを用いないウェブサイトを認定する「NDD(Non-Deceptive Design)認定制度」の運用を開始した。合格すると認定マークを付与し、消費者がひと目で誠実なサイトであると判別できるようにする。
組織的対策の説明ページに表示する認定マーク(イメージ)
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第三者が中立的立場で審査
同協会は、NDD認定制度を運用する事業体として設立された。同制度は、第三者が中立的な立場から審査し、基準を満たしたサイトに認定マークを付与するという仕組み。
審査は3段階に分かれる。申請後、事業者はチェックシートに沿って自己審査を実施。次に、認定審査機関による1次審査を経て、同協会による最終審査を行う。最終審査に合格すると認定され、認定マークが付与される。
認定マークは初年度が「BRONZE」でスタートし、翌年度の更新で「SILVER」となる。さらに、その翌年度の更新で「GOLD」へとステータスが上がっていく。
サイト上の認定マークをクリックすると、認定番号や認定の範囲、ダークパターンについて疑義がある場合の事業者の問い合わせ窓口といった詳細情報を把握できる。これにより、認定マークを改ざんしにくくしている。
啓発動画を消費者庁のポータルサイトで公開
また、同協会はこの日、消費者の情報リテラシーの向上を目的に、「ダークパターン啓発動画」を消費者庁の消費者教育ポータルサイトと同協会のYouTubeチャンネルで公開した。教育現場などでも無料で活用できる。
動画は消費者庁と文部科学省のレビューを経て制作。小学生・中学生・高校生向けの合計8本を用意した。ネット通販などを行う際に注意するポイントや、立ち止まるタイミングを学ぶことができる。
■消費者庁の消費者教育ポータルサイト
https://www.kportal.caa.go.jp/
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