2024.07.24 行政情報
消費者庁、前面栄養表示のガイドライン策定へ初会合…今年度中に結論
加工食品のパッケージ前面に栄養成分表示をわかりやすく記載するためのガイドラインを作成するため、消費者庁は7月24日、「日本版包装前面栄養表示に関する検討会」の初会合を開き、具体的なルールの検討に着手した。
検討会資料より
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海外諸国では既に実施
同検討会は学識経験者、業界団体や消費者団体の関係者など8人で構成。5回ほど会合を持ち、今年度中に結論を得る予定だ。
加工食品については食品表示法の食品表示基準によって、パッケージに栄養成分表示を義務づけている。義務表示項目は「熱量」「たんぱく質」「脂質」「炭水化物」「ナトリウム(食塩相当量)」。「飽和脂肪酸」と「食物繊維」については表示を推奨。また、ビタミン・ミネラルなどは事業者の任意で表示している。
これらの表示は通常、パッケージの裏面に記載され、表示方法も「1食分(〇〇g)あたり〇g」としていることから、一般消費者にとって、1日に必要な量の何割くらい摂取できるのかがわかりにくい状況にある。
一方、海外に目を向けると、WHOが2019年に前面栄養表示のガイドラインを公表し、国連のコーデックス委員会も21年にガイドラインを承認。フランスやイタリア、カナダ、メキシコ、タイ、スウェーデンなどでは独自の表示方法によって取り組んでいる。
「調味料」を除外?
同検討会では海外動向も参考にしつつ、日本独自の表示ルールを検討する。今後の進め方として、対象外とする食品区分(病者用食品・乳児用調製乳・酒類など想定)や、摂取時の量と乖離が生じる食品(茶葉・コーヒー豆・塩蔵ワカメなど)の扱いを整理した上で、ガイドライン原案やロゴ案を検討する。食品表示基準への位置づけも検討課題に挙げた。
前面栄養表示は事業者の任意で実施するが、表示方法やロゴは統一する。また、昨年度に公表された中間取りまとめで、対象とする栄養成分を熱量・たんぱく質・脂質・炭水化物・ナトリウム(食塩相当量)とし、栄養成分の含有量と「栄養素等表示基準」(1日に必要な量の平均的な値)に占める割合を表示する考え方が示されている。
初会合では、対象外とする食品区分について、「砂糖や醤油といった使用量に幅がある調味料も追加すべき」という意見が寄せられた。ベビーフードへの対応も今後の課題に挙がった。
「酒類も(対象とする方向で)検討の余地がある」との声も聞かれたが、健康政策の観点や海外動向を踏まえて除外することが適切とする意見が大勢を占めた。
(木村 祐作)
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