2019.03.18 調査・統計
「ショールーミング」経験者、東京6割・アジアの都市8割に
トランスコスモス(株)が15日発表した「アジア10都市オンラインショッピング利用調査2019」によると、実店舗で商品を確認した後、その商品をオンラインで購入する「ショールーミング」の経験割合は、東京が約6割だったのに対し、他のアジア都市はいずれも8割に達していることが分かった。

ショールーミングとウェブルーミングの併用状況(クロス集計)
アジア各国ではEC<店舗…ECは情報不足・配送に不安
この結果について同調査では、日本語サイトの情報量が他国のサイトに比べて豊富であること、商品や配送に関する不安が少ないことがその背景となっている一方で、オムニチャネルショッピング行動を前提とした施策が必要との指摘がある。
同調査は、東京を含むアジア10都市におけるオンラインショッピング利用者のうち、10歳~49歳の男女3200人を対象としたインターネット調査。対象とした国・地域は、日本(東京)/中国(上海)/台湾(台北)/インドネシア(ジャカルタ)/シンガポール(シンガポール)/タイ(バンコク)/マレーシア(クアラルンプール)/ベトナム(ハノイ)/フィリピン(マニラ)/インド(ムンバイ)。調査期間は18年12月~19年1月。
「オムニチャネルショッパー」は東京32%・アジア9都市は約8割
まず、各都市でのショールーミングの経験についての質問では、「頻繁にしている」「時々している」と答えた人の割合が、「東京」が62%だったのに対し、他のアジア都市はいずれも80%以上となった。また、オンラインショップで商品を確認して、その商品を販売する実店舗で購入する「ウェブルーミング」の経験割合については、「東京」は54%、「北京」「台北」は70%台、他の都市は80%以上だった。
さらに、「ショールーミング」と「ウェブルーミング」の両方を行っている利用者(オムニチャネルショッパー)の比率は、「東京」が32%にとどまるのに対して、ほかのアジア9都市は70%~80%台(平均77%)と大きく差が開いている。
対象品はファッション、家電・パソコンなど
対象となる商品については、いずれの国も「ファッション」(アパレル/鞄/アクセサリーなど)、「家電・パソコン」、「化粧品・医薬品」などが多かった。「ショールーミング」をする理由については、「実物を見て安心したい」「より安いECサイトで買いたい」という理由が多数を占め、「ウェブルーミング」では、「レビューでの評判確認」「買物の手間軽減や探しやすさ」「送料をかけたくない」など多様な理由が挙がっている。
こうした結果について、トランスコスモス海外事業統括アナリストの萩原雅之氏は、「アジアの各都市でショールーミングやウェブルーミングが普及している背景には、ECサイト側の情報不足や配送不安に加えて、インフルエンサーやレビューの強い影響力などがあることが考えられる。海外へのEC展開を行う場合、実店舗とオンラインを自在に行き来するオムニチャネルショッピング行動を前提にした施策が必要だ」とコメントしている。
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