2023.11.22 行政情報
指定薬物に「HHCH」を追加…懸念される駆け込み販売による被害拡大
「大麻グミ」による健康被害が広がっていることを受けて、厚生労働省は11月22日、大麻成分に類似した「HHCH」を指定薬物に追加した。12月2日に施行し、取り締まりを開始する。類似成分を製造・販売する脱法行為と取り締まりの“イタチごっこ”が続いていることから、包括的な規制の検討にも乗り出す。

※写真はイメージ
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HHCH製品の製造・輸入・販売・所持・使用を禁止
HHCHを含む食品で体調を悪化させる事故が、東京・大阪をはじめ全国各地で発生。これに対応するため、厚労省はHHCHを指定薬物に追加した。来月2日からは、HHCHを含む製品について製造・輸入・販売・所持・使用などが禁止となる。
ただし、これまでの経緯を振り返ると、規制開始の直前までインターネット上で販売が続く傾向があり、今回も施行までの10日間に被害が広がる恐れがある。
続く“イタチごっこ”…包括的な規制を検討へ
体に有害な大麻成分に類似した成分はこれまでにも次々と登場し、規制の対象となってきた。今年3月17日に「THCP」「HHC」、同月20日には「THCO」「HHCO」が指定薬物となり、取り締まりの対象となった。さらに、「THCH」も指定薬物となり、8月4日からは販売や使用などが禁止されている。
THCHでも重篤な健康被害が報告された。国民生活センターが公表した40代女性の事例によると、インターネット通販で購入したTHCH配合のサプリメントを摂取したところ、激しいめまいで救急搬送され、2日間にわたって意識不明が続いたという。
こうした脱法行為と取り締まりの“イタチごっこ”が続いていることから、厚労省では「包括的な規制を検討する」(監視指導・麻薬対策課)としている。
規制前の駆け込み販売も
健康被害が全国各地で相次いでいるのにもかかわらず、X(旧ツイッター)上では、HHCH製品の販売を宣伝する投稿が続いている。
「赤字覚悟 プレゼント企画&超特大SALE」、「規制なるまでに最後にすっておきたい方や、原料が必要な方はご連絡下さい」など、規制前の駆け込み販売を狙ったような投稿も見られる。
また、現在(22日正午時点)も、インターネット上の販売サイトやECモールなどでHHCH製品が販売されている。
(木村 祐作)
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