(株)クロス・マーケティングが28日発表した『オンラインエンタメコンテンツの利用変化に関する調査(2023年)』によると、「アフターコロナ」でオンラインに変化の兆しがうかがえ、エンタメコンテンツは「利用頻度」も「かける金額」も減っていた。

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ライブやイベント、スポーツ観戦はリアル参加に移行か
調査は23日~25日。全国20歳~69歳の男女1100人に聞いた。「コロナ前」の日常を取り戻し始めているが、コロナ禍を機に浸透した「オンラインでのエンターテインメントサービス」はどうなっていくのか。「コロナ禍」からの変化を分析した。
それによると、コロナ禍で利用したことがあるオンラインサービスは、「事前に収録された動画やラジオの視聴・配信」(37.4%)、「リアルタイムで配信している動画やラジオの視聴・配信」(27.4%)、「スマホ用のアプリゲーム」(26.8%)、「SNSでのコミュニケーション」(23.4%)、「スポーツやゲームの試合観戦」(18.5%)など。
コロナ禍と比べた時の利用頻度と利用金額の変化をみると、頻度が11.7%だった「アーティストやタレントのライブ・イベント鑑賞」は、20.9%が「減った」(「増えた」は8.6%)。「スポーツやゲームの試合観戦」は16.4%が「減った」(「増えた」は9.2%)など、多くの項目で減っていた。
対面でのコミュニケーション復活でオンランエンタメコンテンツの利用が減少
利用頻度に差が見られないのは「事前に収録された動画やラジオの視聴・配信」(減った14.3%、増えた13.0%)、「SNSでのコミュニケーション」(減った11.1%、増えた13.5%)、「スマホ用のアプリゲーム」(減った14.0%、増えた13.1%)。
また、これらの項目すべてで、「利用金額」はコロナ禍と比べて減少していた。自由回答をみると、これまでオンラインで代替されていたイベントがリアルで開催されるようになったことや、外出機会が増えて在宅時間が減ったこと、対面でのコミュニケーションが復活したことがオンラインエンタメコンテンツの利用減少の理由となっていた。
『時間が無くなった』=「生配信」はリアルタイムで見られる時間がとれなくなった(20代男性)、家にいる時間が少なくなったので「YouTube」をあまり見なくなった(20代女性)、「有料の動画配信」を見る時間が無くなった(50代女性)――。
『リアル体験が復活』=外出が増えた影響で、「オンラインゲーム」は利用が減った(30代女性)、「ネットスーパー」の利用が減った(30代女性)、「」ネットショッピング」の機会が減った(30代男性)、「テレビ電話」の回数が減った(40代女性)など。
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