広告代理店経由でアフィリエイターが広告作成

　ツインガーデンは、広告代理店経由でアフィリエイターに作成させたアフィリエイトサイトで、健康食品「B.B.B（トリプルビー）」を宣伝していた。

　アフィリエイトサイトでは、「B.B.Bは太りにくく痩せやすい体質を目指したい人にオススメです」、「B.B.Bには筋肉の成長を促したり、分解を抑える働きを持ったHMBが配合されています」などと表示。配合成分のHMBとクレアチンが、代謝を上げて太りにくい体にするための筋力アップをサポートし、食事制限や特別な運動なしにダイエット効果が得られると説明していた。

　都の担当官によると、「ツインガーデンについては都の不当表示通報サイトへの通報が端緒となった」（生活文化スポーツ局消費生活部取引指導課）という。


　東京都の発表資料より

広告代理店に作成させたウェブページから誘導

　エムアンドエムは広告代理店に作成させたウェブページで、「アンリンクル」という医薬部外品のクリームを宣伝し、自社サイトへ誘導していた。都が定期的に実施するインターネット監視事業で見つかった。

　「自宅で永久シワ消し！？【医師が暴露】国が認めた〇〇なら顔面だるだる主婦（45）がピーンッ！？製薬会社共同開発クリームが凄い」、「アンリンクルでシワ・たるみを撃退した人が続出！みんな、確実に肌が若返ってます！」などと表示していた。

　エムアンドエムは2020年3月にも、サプリメントの広告で消費者庁から景表法違反で措置命令を受けていた。

アフィリエイト広告も事業者の責任と判断

　都によると、2社はアフィリエイターや広告代理店に作成させた広告について、自社の表示責任を否定していたが、「広告代理店などに広告内容の決定を委ねていたことを認定」（同）し、責任を負うと判断した。

　2社からは、表示の裏づけ資料が提出されたが、合理的な根拠と認められなかった。都は2社に対し、再発防止策の構築などを命じた。

　取材に対し、ツインガーデンは「今回の東京都の判断は真摯に受け止めている。防止策を昨年から社内で取り組み始めている。防止策の徹底と、社内に浸透させていき、お客様に安心していただける体制を整えていく」とコメント。

　エムアンドエムはホームページで、今後の対応として、広告代理店の精査・縮小や、広告配信の管理体制の見直しを行うとしている。