ヤマト運輸(株)は5日、同社を装った迷惑メールや電話、なりすましサイトが利用者から相次いで報告されているとして、公式ホームページなどを通じて注意を呼びかけている。

迷惑メール文面例
ショートメールによる通知は行わない
同社によると、現在、利用者から「ヤマト運輸を装った迷惑メールがEメール(またはショートメール)で届く」「ヤマト運輸を装い、セキュリティに必要な認証番号などを聞き出そうとする電話がかかってきた」、さらに、「ヤマト運輸を装ったなりすましサイトが存在する」という報告や問い合わせが寄せられている。
迷惑メールの文面に記載されているURLをクリックし、なりすましサイトにアクセスしたり、添付ファイルを開いたりするとコンピューターウイルスに感染する恐れや、個人情報の入力を要求するサイトへ誘導され、不正に利用される可能性もあるとしている。
同社では、ショートメールによる不在連絡やお届け予定の通知は行っていない。他社サービスを含め、電話でセキュリティに必要な認証番号を確認することもなく、また、受け取り日時の変更や再配達の依頼に関して、同社から請求することもない。なお、不在連絡やお届け予定の通知URLでは「.com」は使用していない。
「不在通知」や「荷物投函」などの迷惑メールの事例では、「アプリを更新して受け取り情報の確認」を求める内容があり、リンク先はフィッシングサイト。クロネコマークや通知の案内文は本物の画像をコピーして作成されていることが多く、容易に見分けることは困難だという。
「不在通知」のほか「保管期限が迫っております」なども
文面タイトルは「不在通知」のほかにも、「宅急便お届けのお知らせ」「保管期限が迫っております」「保管期限が過ぎております」なども。「お荷物情報」として、送り状番号にリンクが付いているケースや、「確認はこちら」「荷物を確認する」などをクリックすると、個人情報を引き出そうとするサイトへ遷移してしまう。
メール本文に「クロネコメンバーズ」「ヤマト運輸再配達受付センター」、クロネコヤマトの営業所からのメッセージであることをうたった記載があるケースもあるという。また、ショートメールを通じた手口で、「やまと運輸よりお荷物を発送しましたが、宛先不明です、下記よりご確認ください」と送り、なりすましサイトへ誘導する例も確認されている。
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