2022.12.04 コラム
Pinterest広告とは？特徴と配信までの4ステップを紹介
Pinterest広告が2022年6月より日本でも利用開始されました。今回はPinterestが他のSNSと異なる点や、Pinterest広告の特徴をご紹介します。また、実際に広告を配信するまでのステップもあわせて解説していきます。
そもそもPinterestとは？
Pinterest（ピンタレスト）はWebサイト上の画像や動画を検索できるサービスです。また、インテリアやファッションなど興味のあるカテゴリをアイデアやピンごとに検索し、ブックマークやシェアすることも可能です。
2020年12月の公式データによると、日本における月間利用者数は約870人で性別や世代を問わず幅広く利用されています。男女比率をみると女性が57%で男性よりやや多くなっています。世代別では、1981年〜1996年生まれのミレニアル世代が30%、1990年代後半〜2012年頃生まれのZ 世代が23%、子育て世代が35%を占めることが分かりました。
とくにコロナ禍では家で過ごす時間が増えた影響でインテリア関連の検索数が増えたというデータもあり、今後より成長が見込まれるサービスといえるでしょう。
Instagramと異なる点
画像のSNSサービスといえばInstagramがありますが、PinterestはWebサイト上の画像や動画を検索する点で異なります。Instagramはフォローしているユーザーの投稿をみることが軸ですが、Pinterestは自分の興味のあるカテゴリにおける新しい発見をサービスの軸としています。そのため、Pinterestはユーザー同士のコミュニケーションは少なく、どちらかというとビジュアルを探索するためのツールともいえます。
さらに、Instagramでは食べたものや行った場所など、主に過去にあった出来事を投稿していきます。一方Pinterestでは、理想のインテリアやこれから買いたい商品など、主に未来の出来事のために情報を収集するのがメインです。この点でも大きく異なります。
Pinterest広告配信サービスが開始
Pinterestは、日本における広告事業を2022年6月より開始しました。Pinterestの広告はコンテンツの一部として表示されるため広告感が少なく、好意的に受け入れられやすい仕様になっています。また、複数の広告フォーマットや豊富なターゲティング設定により、新規ユーザーの獲得も期待できるでしょう。
さらに、Pinterestは作成したピンにWebサイトのリンクをつけることが可能です。Instagramなど他のサービスでは投稿のテキスト部分にURLを記載してもリンクとして機能しませんが、Pinterestでは投稿にリンクがつけられるため、スムーズにWebサイトへ流入してもらえます。Webサイトへの流入を期待できるため、Pinterestをビジネス目的で利用する価値は十分あるといえるでしょう。
Pinterest広告の特徴
Pinterest広告の特徴として、大きく以下の3つがポイントがあります。
- ◎広告アピールが少なく投稿に自然になじむ
- ◎新規ユーザーを獲得しやすい
- ◎多様な形式で広告を配信できる
以下より詳しく解説していきます。
◎広告アピールが少なく投稿になじむ
前述の通り、Pinterestの広告はコンテンツの一部として表示されるため広告感が少なく、好意的に受け入れられやすいのが特徴です。新しい情報を求めてPinterestで検索するユーザーに対して投稿に自然になじむ形で広告が配信されるため、視覚的なインパクトを与えやすく、広告をクリックしてもらえる可能性が上がります。
また、広告アピールが強すぎるとイメージダウンにつながりかねないため、あまり広告感を出さずに配信したい場合にもおすすめです。
◎新規ユーザーを獲得しやすい
Pinterestの公式データによると、ユーザー検索の約97%が特定のブランドなどを指名しない非指名検索です。このことから、Pinterestを利用するユーザーが購買行動において初期の段階に位置し、目新しい情報を探していることがわかります。情報を探しているユーザーに対して広告を配信することで、購入を検討してもらえる可能性が高くなるでしょう。そのため、Pinterestの広告は初期段階にいる新規ユーザーを獲得しやすいといった特徴があるといえます。
◎多様な形式で広告を配信できる
Pinterest広告には画像や動画、アイデアピンなど多様な形式で広告を配信できるといった特徴もあります。ビジュアル面での訴求に強く、最適なフォーマットを選択することでブランドの世界観をより表現できるでしょう。具体的にはユーザーがECサイトで購入できるよう促せるショッピングアドや、複数の画像を掲載できるカルーセルアド、メイン素材と最大24件まで設定できるサブ素材からなるコレクションアドなどがあります。
Pinterest広告配信までのステップ
ここまでPinterest広告の概要と特徴について触れてきました。最後に、実際に広告を配信する際のステップについて解説していきます。ビジネスアカウントを作成→Webサイトのドメイン認証→タグをWebサイトに設置→広告の設定の流れで見ていきましょう。
- ▽ビジネスアカウントを作成
- ▽Webサイトのドメイン認証
- ▽タグをWebサイトに設置
- ▽広告の設定
▽ビジネスアカウントを作成
Pinterestには個人用のアカウントとは別に、ビジネスアカウントがあります。個人用のアカウントでも画像を検索したり投稿したりできますが、広告を配信できるのはビジネスアカウントのみです。そのため、まずはビジネスアカウントを作成しましょう。公式サイトから無料で登録でき、簡単な情報を入力するだけです。Pinterest広告の配信を検討する際は、まず以下の公式サイトからアカウント作成を始めてください。
▽Webサイトのドメイン認証
次に、Webサイトのリンクなどを広告につけたい場合は外部リンクをPinterest上で認証しておきましょう。認証することで、広告からWebサイトへの流入が図れるほか、多くのユーザーにコンテンツをみてもらうきっかけとなります。ドメインの認証方法にはHTMLタグの追加かHTMLファイルのアップロード、TXTレコードの追加の3つがあるため、行いやすい方法を選んでください。一つのアカウントにつき複数のWebサイトを認証できます。
▽タグをWebサイトに設置
タグのWebサイトへの設置は任意ですが、ユーザー行動をトラッキングできるため、なるべく設置しておきましょう。Webサイト上でのユーザー行動やコンバージョンを把握することで、広告の効果測定と改善を図り最適化するためです。タグにはイベントコードとベースコードの2つが用意されており、イベントコードはメールマガジン登録などコンバージョンに関わるページに、ベースコードはすべてのページに設置するコードです。
▽広告の設定
ここまでの準備が完了したら、次は広告を配信する際の具体的な設定を決めていきましょう。「キャンペーン作成」→「アドグループ設定」→「クリエイティブ作成」の流れで進めていきます。キャンペーンの日時や予算、ターゲティングや入札方法など細かな設定が必要です。これらをスムーズに進めていくためにも、事前に広告のターゲティングと目的を明確にしておくことをおすすめします。全ての設定を完了して広告審査が通れば、配信を開始できます。
まとめ
今回はPinterest広告の概要や特徴、配信までのステップについて解説しました。ポイントは以下の通りです。
Pinterest（ピンタレスト）とは？
Webサイト上の画像や動画を検索できるサービスです。同様の画像SNSサービスにInstagramがありますが、PinterestはWebサイト上にある画像を検索する点で異なっています。Pinterestはビジュアルを探索するためのツールともいえます。日本における広告事業は2022年6月より開始しました。
Pinterest広告の特徴
・広告アピールが少なく投稿に自然になじむ
・新規ユーザーを獲得しやすい
・多様な形式で広告を配信できる
Pinterest広告配信までのステップ
ビジネスアカウントを作成→Webサイトのドメイン認証→タグをWebサイトに設置→広告の設定の流れで進めていき、最後に審査が通れば配信できるようになります。
Pinterest広告は配信が開始してから間もないですが、画像や動画によるコンテンツでブランドの世界観を表現しやすく、新規ユーザーの獲得にもつながるなど活用するメリットは多くあります。今後活用する企業が増えることも見込まれるため、この機会にPinterest広告の活用を検討してみましょう。
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