2022.11.16 行政情報
天野エンザイム、無審査で遺伝子組換え菌使用…厚労省が添加物の回収要請
厚生労働省は15日、国の安全性審査を経ていない遺伝子組み換え菌を利用し、食品添加物を製造していた天野エンザイム(株)(愛知県名古屋市)に対し、当該製品の製造・販売を中止するように指示したと発表した。出荷済み製品の自主回収も要請した。

写真はイメージ
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遺伝子組み換え菌は1990年代前半に開発
回収の対象は、食品添加物のプロテアーゼ(製品名「サモアーゼ」)。国の安全性審査の手続きを行わず、遺伝子組み換え菌を用いて製造していた。プロテアーゼは、調味料の製造やたんぱく質の物性改良などの目的で、幅広い食品に用いられる。
遺伝子組み換え技術を用いた食品や食品添加物については、安全性審査の手続きを経ずに製造・販売すると、食品衛生法違反に問われる。
問題となった遺伝子組み換え菌は、同社が2013年に吸収合併した大和化成(株)が1990年代前半に開発。天野エンザイムが引き継いで使用していた。
10月14日に出荷停止を決定
同社では、食品加工用酵素として欧州で登録するため、外部検査機関にゲノム解析を依頼。解析結果を欧州当局に提出したが、遺伝子組み換え菌である可能性が指摘された。同社で分析・試験した結果、10月12日に遺伝子組み換え菌であることを確認した。
同社は10月14日に出荷停止を決定、24日に保健所や厚労省などに報告。10月11日に調製したものが最終で、その後は製造も出荷もしていないという。出荷済みの製品については、26日から自主回収に乗り出している。
大和化成から引き継いだほかの菌株については、すべて非遺伝子組み換え菌であることを確認したと説明している。
健康被害の報告はなし
厚労省は同社に対し、安全性審査の手続きが終了するまでの間、同製品の製造・販売を中止するように指示した。
取材に対し、厚労省では「食品衛生法違反だが、健康被害が報告されていないことから、自主回収を要請した(ことにとどめた)」(医薬・生活衛生局食品監視安全課)と話している。
(木村 祐作)
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