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通販通信ECMOニュース・記事コラム「AI OCR」とは何?3つのメリットとおすすめサービス8選を紹介

2022.10.29 コラム

「AI OCR」とは何?3つのメリットとおすすめサービス8選を紹介

AI OCRとは「光学文字認識」の意味です。画像データからテキストを抽出してデータ化する技術ですが、これにAIが加わることでさらに高精度の読み取りが可能となります。本記事ではおすすめのAI OCRサービスを7つご紹介します。

AI OCRとは

 AI OCRとは、OCRにAIを融合させたシステムのことです。そもそもOCRとはOptical Character Recognitionの略語で、和訳すると「光学文字認識」という意味を指しますが、OCRには画像やPDFなどからテキストを抽出し、データに変換できる機能があります。これらの機能に人工知能であるAIを融合させたシステムがAI OCRです。

 AI OCRと従来のOCRは、AIの有無による読み取り精度に差があります。OCRは導入段階で設定した方法でしか文字の認識ができませんが、一方AI OCRはAIの機械学習によりデータを読み取れば読み取るほど認識精度が向上していきます。また、OCRは指定した領域のテキストしか読み取れないのに対して、AI OCRは複数のフォーマットにおけるテキストの読み取りが可能です。

 近年AI OCRが注目を集めるのには、ペーパーレス化と業務の効率化、さらにDXニーズなどが背景にあります。これまで紙ベースでのやり取りが主流であった請求書は電子化し、コロナ禍によるリモートワーク推進の影響もあるからです。そのため、AI OCR市場の規模は伸長を続けており、AI OCR製品を提供する企業も増加傾向にあります。

AI OCRを活用するメリット

 ここからは、AI OCRを活用するメリットとして以下の3つを取り上げます。

・文字認識の精度が上がる
・RPAと連携することで作業効率がアップする
・多様なフォーマットの帳票を読み取れる

それぞれ詳しく解説していきます。


文字認識の精度が上がる

 AI OCRはAIのディープラーニング機能により、読み取る回数を重ねるごとにデータが蓄積され、より文字認識の精度が上がっていくといった特徴があります。従来のOCRでは、あらかじめ設定した方法でしか文字を認識できませんでしたが、AIが組み合わさることにより、さまざまな文字の認識が可能になったのです。具体的には、手書き文字やフリーフォーマットの文字、罫線からはみ出た文字などが認識できるようになります。

RPAと連携することで作業効率がアップする

 AI OCRには、RPAと連携することで一連の業務を自動化し、作業効率をアップさせるメリットもあります。RPAとはRobotic Process Automationの略語で、これまで人が行ってきた作業を、AIやルールエンジンなど認知技術を活用して代行する取り組みのことです。AI OCRをRPAに連携させることにより、紙からテキストデータを抽出〜データ入力〜集計〜出力の一連の業務を自動化できるのです。

多様なフォーマットの帳票を読み取れる

 AI OCRはAIが自動で読み取り領域や項目を抽出するため、読み取る前の設定が不要な点もメリットです。たとえば、発注書、納品書、請求書など異なるフォーマットに対しても、読み取るだけで文字を認識してくれます。従来のOCRでは読み取る前に、フォーマットの読み取り領域や項目の詳細を設定しておく必要がありました。一方、AI OCRはAIが項目を自動で抽出してくれるので、フォーマットを選ばず利用できるうえ設定する手間も省けます。これらは効率アップにつながるため、AI OCRの大きなメリットといえるでしょう。

おすすめのAI OCR製品8選

 テキストを読み取り素早くデータに変換するAI OCRですが、さまざまな企業から製品が提供されています。そこで、以下よりおすすめのAI OCR製品を7選ピックアップしてご紹介します。

LAQOOT

 LAQOOTは申込書や注文書、アンケート用紙など、紙の帳票のデータ化に特化した、AI OCRです。AI(人工知能)による文字認識だけでなく、データ化処理に特化したプロセスで、

 活字だけでなく、手書き文字でも理論上100%のデータ化精度を実現。「AI(人工知能)」と「ヒト」を自動で繋ぎ、「AI×ヒト」を実現した日本初のサービスです。

 他社OCR、AI-OCRのりかえキャンペーン実施中で、期間中、他社製品からLAQOOT契約で導入初期費用20万円(通常50万円)、トライアル30日無料(データ化上限100枚)、条件付きでログインアカウント最大4件無料、テンプレート作成代行3件無料…となっています。

 廉価版サービスとして月額1万円~の「LAQOOTミニ」というサービスも提供しています。

▼LAQOOT


CLOVA OCR

 CLOVA OCRはLINEが開発した世界最高水準の認識精度を誇るAI OCRツールです。
9言語の文書に対応し、横書きや縦書き、悪条件下での読み取りや専門用語の認識において高い精度を評価されています。

 文書にあわせた料金プランを選択できるのも特徴です。

 また、文字認識だけでなく、作業時間や確認・承認作業も含む業務プロセスの全体が効率化できるため、社内全体のDX推進によるデジタル化や自社サービスの付加価値向上も実現可能です。

▼CLOVA OCR


COMITX

 COMITXはAI OCRとビッグデータ活用を融合させたデジタルBPOサービスです。

 複数のAI OCRを搭載しているため、業務にあわせた効率化が実現できるほか、ワークフローやRPAの追加も可能です。

 印字、手書き、定型非定型などを自動で判別し、業務に適したエンジンを選定してくれます。
また、設定などの導入準備や利用開始後の調整についてはビジネスアナリストが業務効果を実現する為に必要な作業を実施してくれるため、安心して利用できるでしょう。

▼COMITX


SmartRead

 SmartReadは多様なタイプのドキュメントを素早く正確に読み取り、情報を抽出するAI OCRだけでなく、さらにデータ活用まで発展させたIDPソリューションサービスです。

 また、使いやすいUI/UX設計で、実際に利用する現場従業員への教育も不要のため導入や全社展開がスムーズです。

 さらにRPAやAPIによって既存のシステムとの連携もできるため、データ活用や社内のDX推進にも貢献するでしょう。
       
▼SmartRead


DX Suite

 DX Suiteは自社開発の文字認識AIによる高い精度と、簡単に操作が可能なユーザーインターフェースを誇るAI OCRツールです。

 定型の帳票だけでなく、請求書や図面、契約書などフォーマットが異なる帳票でも読み取りが可能です。RPA製品をはじめとした、さまざまなシステムとのAPI連携も可能で業務の自動化を推進します。

 また、トライアル段階から実際の運用まで、段階に応じてセミナーやユーザーコミュニティなどのサポートも充実しています。

▼DX Suite


スマートOCR

 スマートOCRはスマホアプリから帳票を撮影するだけでOCRがテキストデータ化してくれるAI OCRツールです。

 AIによるプロジェクションマッピング技術を用いて、文書や文字の歪み、たわみを補正する機能があり、スマホで撮影した歪んだ書類や台形の書類などを正しく整形できます。

 また、操作画面が管理しやすく、直感的な操作で抽出条件の設定が簡単です。

 さらに、2段階認証やIPアドレス制限、パスワードロック、パスワード制限、オンプレミスといった高セキュリティ体制の機能が搭載されているため、安心して利用できるでしょう。

▼スマートOCR


AIスキャンロボ

 AIスキャンロボは、帳票読み取りによって業務効率化とコスト削減を図るAI OCRツールです。

 主に活字帳票全般の読み取りに最適なツールで、定型的なフォーマットや活字のほか、手書き文字や非定型フォーマットにも対応しています。

 AIが読み取りしたデータは、CSVデータで出力されます。

 また、複雑な構造を持つテーブルや複数行にまたがる複雑な帳票であっても読み取り可能です。

 さらに、日本語、英語、中国語、韓国語、タイ語の全5ヵ国語に対応しているため、貿易業界でも多く利用されています。

▼AIスキャンロボ


AI よみと〜る

 AI よみと〜るは手書き書類や帳票の文字を読み取り、データ化するAI OCRツールです。
20,000文字を超えるトライアルを重ねた結果、手書き文字を含めた読み取り精度は96.71%を誇ります。

 また、操作画面がわかりやすく設計されているため、マウスの操作のみで簡単に設定を進められる点も特徴です。

 さらに「おまかせRPA」と連携させることで、データの抽出から加工までを自動で行えるため、さらなる業務効率化が期待できます。

▼AI よみと~る                      


まとめ

 今回は、AI OCRの概要と従来のOCRとの違い、AI OCRを活用するメリットと、おすすめの製品7選をご紹介しました。ポイントを以下にまとめておきます。

・AI OCRとは

 画像やPDFなどからテキストを抽出し、データに変換できる機能をもつOCRに、人工知能であるAIを融合させたシステムのことです。AI OCRが注目を集める背景には、ペーパーレス化により、書類がデジタル化したことなどが挙げられます。

・AI OCRを活用するメリット

 文字認識の精度が上がる:AIの機械学習により、読み取る回数を重ねるごとにデータが蓄積され、より文字認識の精度が上がっていくといった特徴があります。

 RPAと連携することで作業効率がアップする:RPAと連携させることで、一連の業務を自動化し、作業効率をアップするメリットがあります。

 多様なフォーマットの帳票を読み取れる:AIが自動で読み取り領域や項目を抽出するため、読み取る前の設定が不要な点もメリットです。

 最後に、おすすめのAI OCR製品を8選ご紹介しました。現在AI OCRツールの導入を検討している方は、ぜひ参考にしながら自社に合った製品を選んでください。

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