30周年を迎えたシリーズ最新作の開発を中止に

　角川ゲームスをめぐっては、6月に入って「メタルマックス ワイルドウエスト」の開発中止を明らかにしていた。30周年を迎えたシリーズ最新作として2022年の発売をめざして開発を進め、キャラクターや世界観、ゲームシステムの一新をアナウンスしていたが、「現在の開発状況などを勘案し、開発の中止を決定させていただくこととなりました」としていた。

　また5月には、同社を立ち上げた社長と取締役が独立して新会社を設立。新会社に対し、角川ゲームスの一部事業を会社分割により承継させるとの発表もあった。新会社には同業で自社IPブランドを保有する（株）エクストリームが資本参加し、筆頭株主となっている。

新会社・Dragami Gamesに角川ゲームスの開発スタッフ20人余が移籍

　新会社の（株）Dragami Gamesは、角川ゲームスが保有する知的財産権(著作権・商標権・ゲームデータ・ソースコードなど)、固定資産、仕掛品および販売権を譲り受け、角川ゲームスから20人余の開発スタッフが移籍している。

　当時の社長は、オープン当初からの主力商品で、今年5周年を迎えたタクティクスRPGの決定版「GOD WARS」シリーズや、全世界で40万本のセールスを記録した「√Letter ルートレター」シリーズなどを手がけてきたゲームクリエイターだ。21年には、「Relayer」のプロデューサー、ディレクター、原作を手がけていた。

　角川ゲームスが企画・開発するオリジナルタイトルを中心に、さまざまな情報を公開している公式Twitterアカウントには、『カドゲーストア』が閉店を明らかにした24日、「このTwitterは、Dragami GamesのECショップ公式として、開店準備中」とのお知らせが披露されている。