2022.06.15 調査・統計
事業継続計画の想定リスク、サイバー攻撃や物流網の混乱が急増
(株)帝国データバンクが14日発表した『事業継続計画(BCP)に対する企業の意識調査(2022年)』によると、事業継続が困難になると想定するリスクは、「自然災害」が6年連続でトップ。「情報セキュリティ上のリスク」「物流の混乱」「戦争やテロ」が大幅に上昇していた。

事業継続リスクが年々増大、BCP策定企業は17%・大企業では33%
BCPは、企業が自然災害やテロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合、事業資産の損害を最小限にとどめながら、中核となる事業の継続や早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段を取り決めておく計画だ。
コロナ禍、サプライチェーンの混乱、ロシアのウクライナ侵攻、企業の事業継続リスクは年々増大している。企業は平常時から緊急事態に備え、BCPを準備しておく必要があると、調査は16年から継続している。今年は5月18日~31日に実施し、1万1605社(回答率46.2%)から回答を得た。それによると、BCPの策定企業は、前年比0.1pt増の17.7%。大企業は33.7%(同1.7pt増)と上昇した一方、中小企業は14.7%で横ばいだった。
BCPの「策定意向あり」(策定済みを含むと49.9%)とする企業のうち、事業の継続が困難になると想定するリスクでは、地震や風水害、噴火などの「自然災害」が71.0%で、17年から6年連続で最多。コロナ禍など「感染症」(53.5%)は前年比6.9pt減となった。
想定リスクは「情報セキュリティ上のリスク」「物流の混乱」「戦争やテロ」が急増
一方で、想定するリスクは「情報セキュリティ上のリスク」(39.6%、同6.7pt増)、「物流の混乱」(30.4%、同5.0pt増)、「戦争やテロ」(19.0%、同6.0pt増)が大幅に上昇。特に「情報セキュリティ上のリスク」は「金融」(68.6%)や「サービス」(54.4%)で、「物流の混乱」は「卸売」(40.3%)、「運輸・倉庫」(40.1%)などで高い傾向がみられた。
「特にサイバー攻撃に関しては、対策を考えていきたい」(専門サービス、東京都)/「備蓄在庫を持とうにも資材高騰、資材不足で非常に難しい」(木造建築工事、長野県)/「策定した当初は自然災害を想定していたが、近時は半導体不足や木材の値上がり、物流の混乱などリスクがどんどん増えている」(時計・同部分品製造、富山県)といった企業の声があった。
実施を検討中の内容は「従業員の安否確認手段の整備」がトップに
同じ企業が実施または検討している内容は、「従業員の安否確認手段の整備」が66.6%で最も高く、前年比では1.9pt減だったが、17年から6年連続でトップとなった。一方、「情報システムのバックアップ」(58.7%、同3.3pt増)、「調達先・仕入先の分散」(38.1%、同3.0pt増)、「予備在庫の確保」(15.1%、同1.6pt増)など、サプライチェーンの安定に資する取り組みが前年から上昇していた。
また、BCP を策定していない企業(42.1%)の理由は、「スキル・ノウハウがない」が42.7%で、こちらも17年から6年連続でトップ。「人材を確保できない」(31.1%)、「書類作りで終わってしまい、実践的に使える計画にすることが難しい」(26.1%)といった項目が続いていた。
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