2022.05.11 通販会社
スクロールは減収増益、ECはコロナ特需の反動減に
(株)スクロールが10日発表した2022年3月期(21年4月~22年3月)連結決算は、売上高が前期比4.5%減の813億9100万円、営業利益は同8.6%増の70億円、純利益は同7.8%増の55億8500万円となった。

通販事業は原価率の低減や事業効率化などで増益
主力の通販事業はほぼ前年並みにとどまり、ソリューション事業は収益認識基準の影響が大きく減収。eコマース事業は前年度からのコロナ特需の反動減が生じた。
通販事業の売上高は前期比0.5%減の419億1400万円、セグメント利益は同3.8%増の64億3900万円となった。巣ごもり消費が落ち着きをみせるなか、新規媒体の企画や品揃えの拡充が奏功したことに加え、SCMコントロールにより商品供給率が向上。これにより、売上は堅調に推移した。また、商品調達方法の見直しによる原価率の低減や、効果的なカタログ配布による販促費の削減に取り組むなど、事業効率の最大化を推進した。
ソリューション事業は、売上高が前期比6.8%減の184億9000万円、セグメント利益は同78.5%減の1億7700万円となった。第2四半期に物流代行サービスにおけるクライアントの物量が前年同比で減少した影響はあるものの、コロナ禍によって遅延していた営業活動が進展したことにより、新規クライアントの獲得が進んだ。決済代行サービスやマーケティングサポート事業は堅調に推移している。
EC事業は家具・インテリアなどで前年の反動減、アウトドア商品は好調
今後、さらなる拡大が予想されるEC・通販市場のニーズに応えるため、ソリューションメニューの強化・拡大と全国通販3PL戦略の推進に向けた営業活動の強化に努めている。加えて、SLCみらいなどの業務効率改善を目的とした設備投資を行っている。
eコマース事業の売上高は前期比8.3%減の214億600万円,、セグメント利益は同60.6%減の4億400万円となった。消費者のEC利用率は上昇傾向にあるものの、商材により需要動向が分かれていることに加え、業種・業態を越えた競争が激化している。家具・インテリアの在宅関連商品など、前期比で好調に推移した商材の反動減がある一方、キャンプやフィッシングなどのアウトドア関連商品は引き続き、好調に推移している。
23年3月期の通期業績見通しについては、売上高が前期比3.2%増の840億円、営業利益は同18.6%減の57億円、純利益は同28.4%減の40億円を予想。各事業間でシナジーを発揮し、新たな提供価値を創造することで持続的な成長を実現させるとともに、成長分野における継続的な投資により、企業価値の向上に努めていきたいとしている。
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