エアクロがデザインを募集→最終選考を通過したデザインを商品化

　モード学園（東京・大阪・名古屋）のファッションデザイン学科高度専門士コース/ファッションデザイン学科/ファッション技術学科の学生を対象に、エアークローゼットがオンライン講義を実施し、デザインのルール（前提条件）を提示する。

　提示したターゲットのニーズに沿ったデザインを作成してもらい、その後、モード学園の教師とエアークローゼットのバイヤーによる選考を実施。最終選考を通過した計8点のデザインを生産し、「airCloset」の顧客のもとに届ける。発送時期は今秋（10～11月）を計画している。

　エアークローゼットでは、顧客1人ひとりに合わせたコーディネートの提案を提供価値として重視している。幅広いスタイリング提案を実現するために設けた「airCloset」独自の指標（テイストやカラー）、着用シーズン、着用シーン、機能性などの観点が選考基準となる。

ファッションデザイナーをめざす学生のキャリア形成に貢献

　実生活で洋服を着る顧客のニーズや状況に寄り添うデザインを考え、それに伴う仕様への理解を深め、自身のデザインしたアイテムを実際に届けるという実務的な経験を通して、ファッションデザイナーをめざす学生のキャリア形成に貢献したい考えだ。

　エアークローゼットは、未来のファッション業界の発展のために、これまでも産学連携のコラボレーションに注力してた。モード学園には、さまざまな企業との産学連携の実績があり、学生の技術向上のために実践的な経験を積んでいくカリキュラムがある。同社としても、リアルな仕事を体感してもらう経験を通して、学生からプロのファッションデザイナーへの第一歩を後押ししたいと、プロジェクトの実現に至った。