「2週間でまつ毛が伸びる」などの育毛効果を宣伝

　同社は自社ウェブサイトで、まつ毛美容液「エターナルアイラッシュ」を販売する際に、まつ毛の育毛効果について事実と異なる広告を行っていた。

　まつ毛の長さを比較した写真を掲載し、「２週間でまつ毛が伸びる↑『エターナルアイラッシュ』の効果がすごすぎる」、「たった２週間でこんなにまつ毛が伸びてきた」などと強調。「２週間で２ｍｍも伸びるまつ毛美容液、エターナルアイラッシュですが、ものすごく大人気なのご存知ですか？」といった表示も確認された。

　さらに、含有成分について「エターナルアイラッシュには、人幹細胞培養液×ナノキューブ×フムスエキスと三つのエキスが入っております」とし、それぞれの成分の効果を説明していた。

　これらの表示によって、同商品を使用するだけで、含有成分の作用でまつ毛の大きな育毛効果が期待できると宣伝していた。

表示の根拠となる資料とは認められず

　しかし、消費者庁の求めに応じて同社から提出された表示の裏づけ資料は、合理的な根拠とは認められなかった。

　消費者庁によると、課徴金の対象期間は2020年7月6日～21年1月21日まで。同社に対し、10月31日までに課徴金（500万円）を納付するように命令した。

健康茶は課徴金納付命令の要件を満たさず

　消費者は昨年6月3日、同社に対し、同商品と健康茶「重ね発酵ハーブ茶」の表示が景表法で禁止する優良誤認表示に該当するとして、措置命令を出した。「重ね発酵ハーブ茶」では、著しい痩身効果を得られるかのようにうたっていた。

　健康茶については、不当表示による売上額が課徴金の要件に達しなかったことから、課徴金の対象とならなかった。