日本入国後の検疫施設移動前に商品を非接触で受取

　現在、海外から日本に入国する場合、政府が定める予防措置として、指定する国・地域から来る人には宿泊施設で待機するなどの隔離措置がとられている。羽田空港へのロッカー設置は、日本に入国し、検疫所が確保する施設で待機予定の人たちに、施設に向かう前にAmazonで注文した商品を非接触で届けることを目的としている。

　羽田空港第3ターミナルに設置したAmazonロッカーで商品の受け取りを希望する利用者は、Amazon.co.jpから商品を注文し、受取先を空港内のロッカーに設定できる。ロッカーの名前は、「Sun」「Mercury」「Mars」で、空港内の同じ場所に設置されている。

Amazonロッカーのネットワークを日本全国に拡大へ

　ロッカーへの配達が完了すると、ユーザーに受け取り準備完了の通知メールが送信され、空港到着後、メールの「ピックアップを開始」をクリックして進めるとロッカーが遠隔で開き、商品を受け取ることができる。

　アマゾンジャパン・アマゾンロジスティクス事業本部のアヴァニシュ・ ナライン・シング事業本部長は、「羽田空港にロッカーを3台設置することで、入国者は隔離期間前に注文した物資を便利に受け取ることができるようになる。今後も、Amazonロッカーのネットワークを日本全国に拡大し、迅速で安全な商品の受け取り方法を提供していきたい」としている。

　Amazonによると、Amazon ロッカーは荷物受け取りネットワークの一部。Amazon.co.jpで買い物をする際、購入画面で希望のロッカーを配送先として選択でき、コンビニエンスストアや駅、スーパーなど、ユーザーが日常的に利用する場所で商品を受け取れるようになっている。Amazonロッカーへの配送は、Amazon.co.jp で販売されている数百万点の商品を対象とし、お急ぎ便または通常配送に対応している。