2021.09.06 ECモール
「楽天モバイル」はなぜ楽天グループに必要なのか?…楽天EXPO三木谷氏講演
楽天モバイルの損失の拡大がグループの業績に大きな影響を及ぼすなか、楽天(株)の三木谷浩史会長兼社長は、2日に開催された「楽天市場」の出店店舗を対象にしたオンラインイベント「楽天オンラインEXPO 2021」で、楽天グループのなかで楽天モバイルがいかに重要なのかを改めて強調した。
楽天モバイル開始のきっかけは、携帯料金の適正化
楽天モバイルについて三木谷氏は、その戦略やスタートしたきっかけについて話した。「楽天モバイルの大きな戦略3つある。1つはMNOの単独事業としての成長、2つ目は楽天エコシステムの連動、3つ目はグローバル展開。一言だと一石三鳥と言える。
なぜ(この3つの戦略が)必要なのか? 6年間で(携帯電話の)データ利用量が5倍に増えてきている。2014年には1.5ギガバイトだったものが、去年は7.3ギガバイトになった。モバイルの通信料金は、どんどん増え続けている。これから5G、6Gになれば、モバイルデータ利用、ますます多くなる。
ここで大きな問題が出てきた。データ量が多くなると携帯料金がたくさんかかってしまう。世界と比べても高い。我々はモバイル料金の民主化、もっと適正料金に近づけよう、ということでこのプロジェクトが始まった。ここ1年でモバイル料金は適正化に向かいつつある。楽天モバイルはとにかくわかりやすいワンプランにした」と語り、携帯料金が安くなることで、その分、消費が増えるとした。
楽天モバイルは楽天カードの4.8倍のスピードで普及
楽天モバイルの普及速度は楽天カードをも上回るという。「楽天カードも日本のナンバーワンカードになったが、楽天モバイルは事業を開始した初速がその楽天カードの4.8倍のスピードで進んでいる。なので2000万回線、3000万回線もはるかに早いスピードで獲得できるのかなと。
それだけ、皆さんのお金がセーブできるということ。ネットワークも人口カバー率92%を超えた。半導体の世界的な供給不足で2~3カ月遅れるが、来年の頭には人口カバー率は96%を超えてくる」と今後の見通しについて話した。
楽天モバイルに加入者の流通総額が77%増に
楽天エコシステムとの連携について「楽天市場の流通拡大に大きく貢献している」としている。楽天市場の新規ユーザーは、楽天モバイル経由が20%を占め、楽天モバイルユーザーの62.9%が特に楽天市場で買い物をしている」とした。
また、三木谷氏が「衝撃的」と評したのは「楽天モバイルに入る前と後で、約77%買い物の量が増える」というデータ。2020年3月~7月の契約者で比較すると、楽天モバイル契約の前と後で、楽天市場の年間流通総額が77%増加していた。
北海道や沖縄に物流センター開設も視野
送料込みラインについては、「いわゆるサンキューショップ(3980円の購入で送料無料となる店舗)は、皆様のご協力のおかげで導入店舗さんの割合は4月に90%を突破し、もうすぐ95%になる。導入店舗さんは未導入の店舗さんに比べて25ポイント成長率が高い。楽天市場の堅調な成長の1つの大きな要因となっている
配送の効率化について三木谷氏は、「全国にある物流センターを拡大し、将来的には北海道や沖縄も視野に入れていかねればならない」と話し、北海道や沖縄で物流センターを設立することが構想に入っていることを示唆した。
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