2021.05.17 通販会社
クルーズ決算が黒字転換、過去最高の収益に…物流費を大幅削減
クルーズ(株)がこのほど発表した2021年3月期(20年4月~21年3月)連結決算は、売上高が前期比5.1%増の357億1400万円、営業利益が21億3400万円(前期は9700万円の営業損失)、純利益は14億3300万円(前期は5億5800万円の純損失)となった。

SHOPLISTが好調、営業利益は5.3倍に
クルーズグループは純粋持ち株会社であるクルーズと24社の子会社で構成。ファッションECサイト「SHOPLIST.com by CROOZ」を擁するCROOZ SHOPLIST(株)の主軸事業・SHOPLISTの売上高は、前期比10.6%増の271億9400万円と、2年ぶりに10%を超える成長となった。営業利益も同439.8%増の19億4200万円となり、 ともに過去最高を更新した。SHOPLIST事業は、平均商品単価約1800円という低価格で良質なファストファッション商材の取扱いに特化し、また会員属性も20~30代を中心とした女性という特異なポジショニングを確立している。前年同期比の売上高成長率は、第1四半期が5.3%増、第2が4.5%増だったが、下期の第3は17.6%増、第4で15.5%増と拡大した。主な要因は訪問者数の増加で、第3が同23%、第4が20%伸びたことが挙げられる。
メディア事業、ネットコンテンツ事業も増収
営業利益の改善効果が顕著に表れているのが物流費の削減。同じくEC領域の子会社、CROOZ EC Partners(株)と連携して倉庫内スペースを共有、外部の物流業務の受託の取り組みなどを実施した。これにより、物流費の対売上高比率は前期第4四半期の15.3%から14.4%まで下がり、中期的には13.7%程度を見据えている。SHOPLIST単体の今期の平均営業利益率は7.2%。次期以降も売上高、営業利益のどちらも伸ばし、売上高成長率を30%、売上高営業利益率8%以上の達成をめざす。メディア事業の売上高は12億4900万円(前期比59.5%増)、セグメント利益は3億7900万円(前期は1億6900万円のセグメント損失)となった。ランク王(株)をはじめ、新規メディアが好調で、全体として増収増益となった。インターネットコンテンツ事業は、売上高が22億4800万円(前期比4.9%増)、セグメント利益が同18.0%減の1億4900万円となった。下期にかけて減益となったが、新作ゲームの開発コストの増加が要因。
サステナブルプロジェクトでアウトレット商品の販売強化へ
次期の業績見通しについては、新規性の高い事業や新たなビジネスにも積極的に取り組んでいることから、適正で合理的な数値の算出が困難とし、開示を見合わせた。SHOPLIST の中長期目標である年間取扱高1000億円の達成に向け、年間ユニーク購入者数500万人と、一人あたり年間購入金額2万円の重要指標を追求する。すでに明らかにしている、サステナビリティプロジェクトのアウトレット商品の販売強化については、6月半ばから7月初旬にプロモーションを本格的に実施。また、企業の各ブランドによる品揃えの強化が重要と、新たにスポーツ・アウトドア系のアパレルブランドやコスメなど、他ジャンルの商品も拡充する。併せて、サービス側ではデータ分析に基づいたUI/UXの改善、販促施策の強化を図る方針だ。
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