(合)DMM.comと朝日放送グループホールディングス(株)が1月に設立した合弁会社(株)ONE DAY DESIGNは12日、通販事業を開始し、関西ローカル地上波で通販バラエティ番組をスタートさせる。テレビとECを融合させた新たな購買体験を創出し、商品提供者と消費者が継続的に繋がる仕組みづくりをめざす。
テレビの発信力×デジタルの展開力で新たな価値を提供
ONE DAY DESIGNによると、近年、広告費はインターネットがテレビを上回り、その傾向は加速している。また、メインの放送事業のほかに不動産収入を収益源としているテレビ局は多いが、それも人口減少の日本において中長期的には期待できない。そのため、いまのテレビ局のビジネスモデルは、新しい収益の柱となる事業が求められている。
朝日放送グループホールディングスが持つテレビの発信力と、DMMが持つデジタルの展開力や50以上の事業シナジーを組み合わせることで、いままでにない新しい価値を提供できると考え、事業開始に至ったとしている。
「オンライン上の総合百貨店」のような場に
手掛ける通販事業では、ECに繋がる入口の1つとして、テレビの力を活用。ネット通販の商品の見定めは購買者の個々のリテラシーによるところも大きいが、テレビは事前に厳しい広告審査基準があるため、商品を目利きし信用力を担保した形で、商品の魅力を多くの人に届けることができる。「そこに行けばクオリティが担保された良い商品が見つかる」という信頼とブランドに長けた、「オンライン上の総合百貨店」のような場の提供をめざす。
さらに、サブスクリプションモデルのサービスのように継続課金の仕組みをとり入れるなど、既存の通販番組やECサイトにはない付加価値の創出も見据える。CMよりも尺が長い番組枠を活用することで丁寧に商品の特徴や魅力を表現できるため、ウェルネス商材など、消費者に正しく理解してもらうのに少し時間がかかるような商材も紹介する予定だ。
TOKIOの城島さんがテレビショッピングに挑戦
そして、地方が持続的に潤う仕組みづくりにも貢献する。DMMは地方創生事業や農業事業をはじめ、50以上の事業を展開。例えば、地方の特産品が番組で上手く取り上げられたとしても、ECや直販の仕組みがなければ、せっかく増えた需要に応えることができない。また、いまでのやり方でテレビにとり上げられても、一過性のブームで終わってしまう。そのため、ECの導入や定期購入のメニュー開発など地道な部分までサポートし、中長期的なスパンで、地方が持続的に維持・発展していけるソリューションの提供を行っていく予定だ。
番組はABCの関西ローカル新番組として、毎週月曜日13:45~14:45。40~70代の女性を主なターゲットに、人生100年時代をより豊かに楽しく過ごす便利なアイテムとくらしのコツを紹介。TOKIOの城島茂さん(50)が初めてテレビショッピングに挑戦する。
■『番組ページ』
■『通販サイト』(12日オープン予定)
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