Hamee(株)が14日発表した2021年4月期第2四半期(20年5~10月)連結決算は、売上高が前年同期比3.8%増の56億2100万円、営業利益が同17.8%増の9億9200万円、純利益は同11.5%増の6億7100万円となった。
コマース事業は売上微減も利益率は改善
モバイル(スマホ・携帯電話)アクセサリー販売では、新型iPhoneの発売が例年より遅い時期だったことなどの影響で引き続き厳しい状況だったが、日常生活の変容による巣ごもり消費の活発化やEC利用へのデジタルシフトなどの影響を受け、同事業の小売およびプラットフォーム事業は市場ニーズを引き続き捉えたことにより、事業を大きく成長させた。
セグメントごとの状況では、コマース事業の売上高が44億2500万円(前年同期比0.4%減)、 セグメント利益は、利益率の高い小売が大幅に伸び、グループ全体のサプライチェーンの見直しなどにより利益率の改善が進み、12億2300万円(同14.5%増)となった。
国内卸販売については、コロナ禍に伴う消費者の外出自粛や実店舗の短縮営業・臨時休業などに加え、新型iPhoneの発売後れなどの影響で厳しい状況ではあったが、感染防止策とのバランスを取りながら経済活動が再開され、少しずつ回復へと向かって動き出した。
国内小売は17%増に
一方、国内小売は第1四半期と比較して落ち着きを見せているものの、EC市場は感染発生前と比べて拡大し、前年同期比17.0%増と大幅増収となった。販路におけるポートフォリオのバランスが取れていたことが、安定的な事業運営に繋がった。
その状況下で、年間約300万個を販売する iFaceシリーズの中でも主力商品である「iFace Reflection」が、「2020楽天年間ランキング」のスマートフォン・タブレットジャンル部門で第1位となり、市場における存在感を示した。新型 iPhone商戦でも、発売時期の変更はあったものの関連商品の初速は当初想定を上回っているなど、好調な側面を見せている。
米国向け小売も好調に推移
海外市場は、コロナ禍の影響で、米国は引き続き小売が好調に推移し、前年同期を上回った。また、世界的な人気アーティストのキャラクターライセンスを日本及び北米で取得。iFaceの北米展開を加速させるため、コラボレーション商品の準備を着実に進めた。
支援事業は利益68%増、売上は21%増
プラットフォーム事業は、売上高が10億8700万円(前年同期比21.1%増)、セグメント利益は4億5200万円(同68.0%増)となった。コマース事業の国内小売と同様、拡大するEC市場の影響を受け、ネクストエンジン顧客企業の受注処理件数も増加。トランザクションに紐づく従量課金制としているネクストエンジンの売上も、引き続き好調に推移した。
契約者数は前年度末比で354社増
顧客の新規獲得も好調に進み、収益の増加に貢献した。総契約数は4351社(前年度末比354社増)。高い限界利益率による利益の押し上げ効果もあり、前年同期比56.3%の大幅増益となった。EC事業者向けの販売支援コンサルティングを提供するHameeコンサルティング(株)について、コンサルタントの採用状況が改善されたことに伴い、既存のコンサルタントが顧客対応に注力できたことにより、継続的に顧客数を伸ばすことができた。
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