2020.08.06 通販支援
パルシステム、青果専用保冷剤使用の新配送システムを構築
パルシステム生活協同組合連合会は4日、(株)タニックスとシャープ(株)と共同で、青果専用の『適温蓄冷材』(保冷剤)を用いた業界初の新配送システムを構築し、本格運用を始めたと発表した。産地直送青果の品質保持とともに、消費電力量の低減や人手不足解消、働き方改革にも貢献する「物流革命」をめざすという。
シャープの液晶技術をベースに12℃の適温蓄冷剤を開発
パルシステムは、乳製品や総菜、精肉などの冷蔵品は年間を通じて、また青果は4~11月の期間に保冷配送をしている。冷蔵品、青果とも0℃(融点-1℃~1℃)の蓄冷材を使っていることから、直接触れてしまうと青果が低温障害で凍結や変色などで傷んでしまうケースがあった。そのため、0℃の蓄冷材と青果の間に緩衝材を入れることで品質劣化を防いでいた。

新配送システムでは、シャープが液晶材料の研究で培った技術をベースに、青果配送に適した12℃の『適温蓄冷材』を開発。適温蓄冷材を用いた配送時の品質保持についてシャープとタニックスが検証し、パルシステムがトータルオペレーションを構築。また保冷容器であるシッパー(発砲スチロール)を断熱性の高いものにリニューアルした。
『適温蓄冷材』」は12℃で融け、固体から液体に変化する。この時に周囲の熱を吸収することで、材料と周囲の空気、接触している青果を特定の温度に保持する機能を発揮する。
サイズはW140×D220×H21mmで、約560g(内容量:約470g)。凝固温度は5℃以下で、使用可能回数は1000回以上という。
電力消費を40%削減も
従来、0℃の蓄冷材の凍結には、強力な凍結性能を持つ冷却器に加え、約18時間を必要としていたが、それが12時間に短縮できる。パルシステムは『適温蓄冷材』の凍結にかかる電力使用量を40%程度削減できると試算。一般家庭の電力消費量の約950世帯分に相当し、CO2排出量に換算すると2000トンの削減につながるとしている。
こうした省エネやコスト削減とともに、青果と『適温蓄冷材』が接触しても低温障害にはならず、例えば「大葉」なども一緒にセットな可能になったほか、緩衝材の挿入も不要になった。
働き方改革にも貢献
『適温蓄冷材』は2月からシャープが生産を開始し、タニックスからパルシステムに納入している。保冷効果の向上(長時間化)により、パルシステムではこれまで夜間に実施していた青果の仕分け作業を当日の午前中から実施できるようになり、人手不足の解消や働き方改革にも期待している。
新配送システムは、チルド食品向け物流拠点である熊谷センター(埼玉県熊谷市)の稼働開始(5月)にあわせて準備を進め、3月30日配達分から先行運用。7月20日配達分から相模センター(神奈川県愛甲郡)で本格的な運用を開始した。今後、準備が整い次第、岩槻センター(埼玉県さいたま市)での運用も開始する。
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