2019.11.07 調査・統計
置き配利用者の9割超が便利さ実感、受取場所によって不安感も
(株)ナスタはこのほど、「置き配に関する実態調査」の結果を公表した。置き配サービスを利用した多くが便利と感じている一方、荷物を受け取る場所によって不安の差が生じていた。本当にストレスのない受け取り方になっているのか、検証の必要性を改めて訴えている。

ナスタが宅配ボックス利用・非利用者の各300人に調査
物流課題の解決に取り組む同社はこれまで、問題解決のひとつのソリューションとして、ポストや宅配ボックスなどのプロダクト・サービスを提供してきた。併せて数度にわたり、置き配に関する意識調査や実証実験を繰り返してきた。
物流問題にとどまらず、労働問題や環境問題など、さまざまな社会課題の解決にも取り組んでいることが評価され、8月まで開かれていた政府主催の「置き配検討会」でも、キックオフの委員として選出されている。
前回、8月に発表した「置き配に関する意識調査」では、ネットショッピング利用者の76.5%が置き配の普及を望んでいたが、73.8%が不安を訴えていた。消費者は荷物の盗難や水濡れに対する懸念が強く、防犯への意識が非常に高いことが分かった。
今回は、意識調査ではなく実態調査。実際に置き配サービスの利用者へのアンケートをもとに実情を把握し、消費者にとってストレスのない受け取りサービスとして普及させていくことを目的とした。対象は、20~60代の男女600人。置き配サービスで荷物を受け取る際、利用している場所が「宅配ボックス」の300人と、「宅配ボックス以外」の300人。
92.4%が「便利」と回答
それによると、置き配サービスは92.4%が「便利」と回答。配達員と対面せずに荷物が受け取れることで、自分の時間や行動が制限されなくなり、便利と感じていることが分かった。

「不安」は宅配ボックス利用者で3割、非利用者で5割弱に
同時に、「不安に思うことがあった」のは、宅配ボックスで荷物を受け取った人の31.0%、玄関先や物置、メーターボックスなど宅配ボックス以外で荷物を受け取った人の45.7%。「盗まれないか」「濡れたり汚れたりしないか」「知らない人にのぞかれないか」など、荷物を受け取る場所によって不安に差があることが分かった。


フリー回答では、受け取り場所を問わず、多くのユーザーが「便利だった」「楽に荷物が受け取れた」という意見が寄せられた。 一方で、「荷物が濡れてしまった」という声や、玄関先利用者の中には、「盗まれた」「荷物が置かれて、玄関ドアが開かなくなっていた」といった声が目立った。
2人に1人が「宅配ボックスの普及」が置き配定着に繋がると回答
不安解消のためには、荷物に対して「盗難や破損への補償」「水濡れや汚れへの配慮」が求められていた。荷物の盗難・水濡れ・個人情報の保護を担保する宅配ボックスが普及すれば、置き配は普及していくと、2人に1人が回答。 実際「置き配サービスを利用したからこそ、不安のない形での受け取りを望む声が多く集まった。

ナスタは、安心安全に利用できる置き配を提供することが普及につながり、再配達の削減を実現するサービスになると考える。防犯性の向上や水濡れや汚れから荷物を守る機能性を担保した簡易型宅配ボックスなど、新しい商品の開発も進めているという。
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