2019.10.29 通販支援
待ち受け家事のストレス理由、「宅配便待ち」が圧倒的1位に
(株)LIXILが、首都圏の戸建住宅に住む30~40代の既婚女性300人を対象に実施した「待ち受け家事に関する実態調査」の結果によると、女性が家事に関わる際に、やりたいことがあるのに待たなければいけない、『待ち受け家事』ともいえるシーンに悩んでいることが明らかになった。その1位は圧倒的に「宅配便待ち」。同社が28日に公表した。
「宅配便の発送・受取を待つ時間」が高ストレス1位
同調査によると、「家族のためにじっと待ち、自分のやりたいことができずにいた経験」は、83.4%が「ある」。うち、「よくある」と回答した人は38.4%に及んだ。『待ち受け家事』のシーンでは、他を引き離して「宅配便の発送・受取を待つ時間」(52.3%)で、「洗濯機が終わる時間」(41.0%)、「子どもの食事が終わるのを待つ時間」(40.7)と続いた。
『待ち受け家事』のストレスについても、「宅配便の発送・受取を待つ時間」が35.0%でトップ。「子どもの食事が終わるのを待つ時間」(26.0%)、「スーパーなどでのレジ待ち時間」(25.3%)などと大きく差がついた。
!nextpage!
フルタイム勤務者の6割が「宅配ボックスを利用したい」
宅配便を受け取ることに対するストレスの理由は、70.4%が「大体時間が決まっていても、いつ来るか分からないため」。6割以上が「受取を待たなければならないため」と回答していることからも、待ち時間がかなりのストレスになっていることが分かった。
女性の社会進出を背景に、家事負担を減らす商品やサービスが多く登場しているが、家事 負担軽減のためにどんな家電や住宅設備を利用してみたいかを聞いたところ、1 位の「掃除しやすいトイレ」(66.7%)に続き、「宅配ボックス」(51.0%)が2位となった。
なかでも、フルタイム勤務者の「宅配ボックス」の利用意向は平均との差が大きく、59.0%の人が利用したいと回答していた。同時に、不在時に自宅の玄関前や物置、車庫などに届けられる「置き配」には、不安を持つ人が多いことも明らかになった。
「名もなき家事」「待ち受け家事」が共働き女性の負担に
世代・トレンド評論家の牛窪恵さんによると、共働き女性の家事時間は20年前との比較で、減るどころか微増傾向にある。いま問題視され始めたのが、洗剤の詰め替えなど細々とした家事、いわゆる「名前もない家事」と、『待ち受け家事』だという。特に後者は、「戸建でも留守中、宅配を受け取れるツールがあればいいのに」との声が多く聞かれるという。
LIXIL は昨年10月から、「スマート宅配ポスト」を取り扱っている。宅配ボックスとポスト、インターホン、カメラなどの機能をまとめ、投函口も大型サイズ。在宅時も不在時も、荷物の受け取りに加え、発送もできる。スマホと連携すれば、さらに便利に安心に使えるという。多忙な現代の女性たちを『待ち受け家事』から解放する「時代の救世主」とPRしている。