2019.06.22 ECモール
ポイント連携で再成長へ…ぐるなび新社長に楽天創業メンバーの杉原氏
(株)ぐるなびは19日、楽天(株)常務執行役員の杉原章郎が新社長に就任する人事を発表した。

ぐるなび新社長の杉原章郎氏
杉原氏は楽天の創業メンバーの1人で、楽天の新規事業開発部長、楽天ブックス(株)社長などを経て、2006年に楽天の取締役常務執行役員に就任した。楽天では創業時に楽天市場の新規店舗獲得、店舗サポートなどを担当後、楽天市場以外の新規事業に従事。楽天エコシステムの土台を築く事業をサポートしてきた。
「スマホ集客で立ち後れ」がぐるなびの業績悪化要因に
ぐるなびは直近の決算(19年3月期)で営業利益が前年比74%減になるなど、業績が落ち込んでいる。杉原氏は現状を踏まえ、「社長就任の使命は業績回復だが、そこだけではなく、再成長の軌道に乗せたい。創業以来つちかってきた知見には、成功だけでなく、失敗もあった。この経験を活かし、楽天とぐるなびの強みを結びつけ、ぐるなびと楽天が社会をエンパワーメントしたい」と意気込みを語った。
ぐるなびの業績が悪化している理由については、「情報検索をモバイルで行う流れができてきたが、モバイルからレストランへの送客で、一歩立ち後れた。この1点が大きかった。この点を起点に、複合的な問題がおきている」として、スマートフォンから集客で遅れを取っていたとした。また、「レストランへの送客の流れより、自社の広告商品の販売に特化していったことで、離反を招き、定期的な契約が解約になった。ぐるなびの状況は、楽天の10年前に似ている。これまでの経験をいかして、いろんな面でぐるなび成長を先導し、再成長の軌道に乗せたい」(杉原氏)と話し、主力のレストランへの送客より、広告商品の販売に傾倒してことも業績低下の要因とした。
ポイント連携でネットからの集客効果が40%増
ぐるなびと楽天は2018年7月に資本・業務提携し、同10月にはぐるなびで予約した会員に楽天スーパーポイントを付与するなどのポイント連携を実施。送客に関しては提携の効果も見えてきており、杉原氏は「ネットからの送客は、ポイント連携後に120%となり、19年の4月以降は、毎月140%をこえる数値で推移し、着実な効果を上げている。また、他の連携先もさがし、ネットワークを強化したい」と、ポイント連携が着実な成果に結びついている点を強調した。
1億人の会員を持ち、ネットとフィンテックなど、生活に密着した70を超えるサービスを展開する楽天エコシステムと、全国で15万点の飲食店ネットワークを持つぐるなびが強く結びつくことで、さまざまな相乗効果が見込めそうだ。
(山本剛資)
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