2018.08.20 通販会社
17年OTC市場、1%増の8289億円…インバウンド需要停滞で
(株)矢野経済研究所が17日発表したOTC市場に関する調査結果によると、17年のOTC市場(※医師による処方箋を必要とせずに購入できる一般用医薬品)はメーカー出荷額ベースで前年比1%増の8280億円となった。
一般用医薬品は1.5%増、指定医薬部外品は1.3%減
同調査は、メーカー/卸売業/小売業などのOTC関連企業を対象に、同社専門研究員による直接面談、電話・Eメールによるヒアリング、郵送アンケート調査、文献調査を併用して行ったもの。これにより国内OTC市場の市場動向/セグメント別の動向/参入企業動向/将来展望を明らかにしている。
17年の国内OTC市場規模(メーカー出荷額ベース)は、同1%増の8280億円と推計。内訳は、一般用医薬品が同1.5%増の6800億円、指定医薬部外品が同1.3%減の1480億円。13年以降5年連続で成長したものの全体としては、ほぼ横ばいだった。
インバウンド(訪日外国人客)需要については、新製品投入により一部の薬効(製品)が市場活性化を果たし、引き続き成長。ただし、インバウンド需要が市場に与える影響度合いは低下しており、今後も市場成長を継続していくためには、国内市場の本格的な活性化が不可欠だとした。
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