2014.09.05 調査・統計
13年健康・機能性食品素材市場、0.6%減の1068億円
矢野経済研究所は9月4日、「健康・機能性食品素材市場に関する調査」を行い、その結果を発表した。
調査結果によると、2013年度の健康・機能性食品素材市場規模(調査対象41素材の合計)は、前年度比0.6%減の1068億8000万円(メーカー出荷金額ベース)だった。高齢者人口の増加、健康志向の高まり、美容・アンチエイジングの底堅い需要を背景に、健康・美容食品の末端製品市場が堅調に推移し、健康・機能性食品素材市場にも影響を与えた。
また、13年度は、青汁、DHA・EPA、グルコサミン、ブルーベリー(ビルベリー)など、定番素材が堅調に推移。素材としての知名度が高く、各素材が有する健康・機能性が消費者にある程度認知されていることが要因と見られる。
このほか、12年1月に厚生労働省が発表した『新健康21』の骨子案に、ロコモティブシンドローム対策が盛り込まれ、学会、第三者機関、民間企業等が普及・啓蒙活動を展開。健康・機能性食品素材市場で既にロコモティブシンドローム対策の製品化が進み、活性化している関節対策に加え、筋肉量維持と骨の健康維持・改善をサポートする製品の拡大が期待されている。
調査期間は4月~7月。調査対象はバルク供給企業(食品配合原料供給メーカー)、健康食品受託製造企業、健康食品メーカー、関連団体・省庁など。
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