2014.06.03 調査・統計
主要ECサイトの増税後集客、4月は6.1ポイント減
ヴァリューズは6月2日、消費税率が5%から8%に上がったことを受けて、主要ECサイトの集客動向の変化を分析した。
同社が独自に定義する「ショッピング」カテゴリの流入上位サイトについて、2013年4月度と2014年4月度のサイト訪問者数を集計して比較したところ、合計では前年比が93.9%となり、昨年度よりも訪問者数が6.1ポイント減少した。
特に落ち幅が大きい業界は、「化粧品」(前年比:68.6%)、「日用品」(同76.6%)、「家具・雑貨」(同79.9%)。一方で、前年よりも今年4月のサイト訪問者数が上回った業界は、「食品・飲料」(同111.9%)、「書籍・音楽」(同108.4%)。「書籍・音楽」業界では、「電子書籍 楽天kobo」が前年よりも約1.9倍に増加したほか、動画配信の「DMM.com」や音楽配信の「レコチョク」などのサイトが急伸した。
続いて、消費税増税の前後で、ECサイト集客にどのような変化があったかをみるため、2014年3月から4月にかけてのサイト訪問者数とその伸び率を業界別に集計。3月に増税前の需要で伸びたと考えられる、「家具・雑貨」、「家電・AV・IT」、「日用品」などの業界が4月はその反動でマイナスに反転。4月は前月割れしている業界が多い中で、ユーザー数を堅調に維持したのは、「食品・飲料」、チケットECの「イベント」、「化粧品」だった。
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