2026.06.02 行政情報
ネット上の誹謗中傷、発信者情報開示の迅速化を検討…総務省のWG
個人や法人を誹謗中傷するSNS投稿などの発信者情報を迅速に開示できる環境を整備するため、総務省は6月1日、「デジタル空間における情報流通の諸課題への対処に関する検討会」ワーキンググループ(WG)の初会合を開き、検討に着手した。7月中をメドに論点整理し、年内に取りまとめる計画だ。
違法・有害情報相談センターで受け付けた相談件数の推移(WGの資料より)
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発信者情報開示請求の件数が増加
違法・有害情報相談センターが受け付けた相談件数は、2025年度に6715件に上る。そのうち、「相談者の名誉や会社の信用を辱めるような情報(誹謗中傷)」が6割を占める。また、相談内容を見ると、「インターネット上の情報を削除したい」が60.1%、「発信者の特定方法を知りたい」が22.9%などとなっている。
情報流通プラットフォーム対処法は、発信者情報開示請求権を規定。請求者の権利侵害が明らかであることや、開示を受ける正当な理由があることなどを要件とする。
2021年の法改正により、新たな裁判手続(非訟手続)の創設などの施策を盛り込んだが、その後も発信者情報開示請求の件数が増加傾向にあり、より迅速に、誹謗中傷から被害者を守る必要性が指摘されている。
年内に取りまとめを予定
そうした事情を踏まえ、WGでは、非訟手続の迅速化・円滑化、開示請求件数の増加によるプロバイダの負担軽減、手続きの過程で得た情報の適切な取り扱い――などをテーマに、具体策を検討する。
今後は関係者からのヒアリングを実施し、7月中をメドに論点整理を行う。各論点の検討を経て、年内に取りまとめる計画だ。
(木村 祐作)
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