2023.04.18 行政情報
「2型糖尿病」リスク低減をうたう初のトクホ、安全性評価へ
特定保健用食品(トクホ)で初めて、個別評価型「疾病リスク低減表示」として申請された茶系飲料『健康茶 血糖値対策500』(サントリー食品インターナショナル)について、消費者庁は18日、食品安全委員会に安全性評価を依頼した。

食品安全委員会の様子(18日午後、オンライン映像)
食品安全委員会の様子(18日午後、オンライン映像)
『健康茶 血糖値対策500』1本に桑の葉由来イミノシュガーが3.5㎎
同製品は1本(500ml)に、関与成分の「桑の葉由来イミノシュガー」を3.5㎎配合。「食後の血糖値の上昇を抑え、2型糖尿病の発症リスクを低減する可能性がある」と表示する。
作用機序は細胞や動物を用いた試験により、桑の葉由来イミノシュガーが、腸から吸収されるように二糖類を単糖類に変える「α-グルコシダーゼ」という酵素の働きを阻害し、食後の血糖値の上昇を抑制することが示唆されたという。有効性については、同製品を用いたヒト試験などによって確認したとしている。
委員からは「リスク評価が難しくなる」の声も
出席した委員は、「今回の製品の摂取によって、2型糖尿病の発症を防げるという誤認が危惧される」と指摘。これに対し、消費者庁の担当官は、「消費者委員会新開発食品調査部会で、食品安全委員会の安全性評価を踏まえ、表示内容なども含めて審議される。さらに、(薬機法の観点で)厚労大臣の意見も聞くことから、それも踏まえて最終的に判断する」と述べ、消費者に正しく理解・活用してもらう方針を強調した。
別の委員も、「これまでの(規格基準が設けられていた疾病リスク低減表示の)『カルシウム』『葉酸』とは異なるタイプの申請。健康な成人が対象だが、表示に疾病名が表示されることから、疾病予備群や血糖値が高めで病院に行っていない境界線の方が好んで飲むと想定され、摂取者がどのような方なのかが重要となる。リスク評価が難しくなる、というのが率直な印象である」と慎重な姿勢を見せた。
食品安全委員会への依頼に先立ち、消費者庁は2月14日、「健康茶 血糖値対策500」を含む3製品について消費者委員会へ諮問した。今後は食品安全委員会と消費者委員会で、並行して審議が進む。残り2製品の関与成分については、これまでにトクホで使用された実績があるため、今回、食品安全委員会による安全性評価は不要となる。
(木村 祐作)
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