2022.08.09 行政情報
「老斑が消えた」石けんに効果なし、ファミリア薬品に課徴金納付命令
「老斑が消えた」などと実際には期待できない効果をうたい、石けんを販売したことが景品表示法に違反するとして、消費者庁は9日、(有)ファミリア薬品(兵庫県尼崎市、吉﨑将代表)に対し、課徴金459万円の支払いを命じたと発表した(措置命令は2020年6月26日)。

消費者庁の発表資料より
消費者庁の発表資料より
自社ウェブサイトや複数の情報誌で違法な表示
同社は自社ウェブサイトで、石けん(商品名「朱の実」)を販売する際に、「年齢のせいにしていた、そのシミ…老斑が消えた!?」などと表示。愛用者の「若い頃に肌を焼いていたせいか、40歳を越えてから、急にシミが増えて悩んでいました。『朱の実』はすごいですね。頬骨の大きなシミが輪郭からぼやけて、目立たなくなりました」という声も紹介していた。
自社ウェブサイト以外でも、複数の情報紙(「いただきます!」など)に、違法な内容の広告を掲載。顔にシミのある人物の画像と共に、「目尻や頬のおばぁちゃんジミが消えた…!?」、「エッ?洗顔で老斑やシミが薄くなる?」と表示していた。
同製品の効果については、ライチポリフェノールの作用によって、シミの原因となる活性酸素を無害化にすると説明。「今すぐライチ洗顔で過去の紫外線をなかったことに!」と効果を強調していた。
表示の裏づけ資料も、打ち消し表示も認められず
同製品の使用でシミを消したり、薄くしたりできるかのように宣伝していたが、同社が消費者庁へ提出した表示の裏づけ資料は、合理的な根拠とは認められなかった。
また、情報誌では「※個人の感想です」といった打ち消し表示が見られたが、一般消費者が受ける効果の印象を打ち消すものとは認められなかった。
このため、表示内容は景表法で禁止する「優良誤認表示」に該当すると認定された。消費者庁は同社に対し、来年3月10日までに課徴金(459万円)を支払うように命令した。
(木村 祐作)
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