2022.07.01 調査・統計
5月のネット詐欺、クレカを騙るフィッシング詐欺が急増…新成人狙いも
ソフトバンクグループのBBソフトサービス(株)が6月30日発表した『インターネット詐欺リポート(5月度)』によると、クレジットカードをかたるフィッシング詐欺の構成比が初めて50%を上回る結果となった。

クレカ情報を盗む詐欺サイトが急増
フィッシング詐欺は今まではインターネットバンキングを対象にフィッシング詐欺サイトが作られていたが、近年はクレジットカード情報を盗む詐欺サイトにシフトしてきている。BBソフトサービスが開発・提供する、ネット詐欺専用セキュリティソフトの詐欺ウォールの調査として収集しているフィッシング詐欺サイトで、クレジットカードの詐欺サイトの割合は5月で54.6%となり、すべてのフィッシング詐欺サイトの半数を占めていた。4月は43.1%、3月は23.3%だった。
近年、銀行のフィッシング詐欺サイトは減少傾向にある。2019年度は銀行のフィッシングサイトが割合として多かったが、20年以降を境に逆転した。これは利用者への啓発活動や銀行のフィッシング詐欺に対する対策の効果が出ていることが考えられるという。
成人年齢引き下げの影響で18歳からの新規ユーザーが狙われた傾向に
一方で、クレジットカードのフィッシング詐欺は増加傾向にあり、5月にはフィッシング詐欺サイトの半数を超えた。18歳からのカード申し込みや、新年度にあたりクレジットカード会社各社の会員獲得の活動に伴い、新規ユーザーが増えたことを狙ったとも考えられる。
SMSを使った手口も増えており、フィッシング対策協議会「フィッシングレポート2022」(NTTコムオンライン調べ)によると、SMSで遭遇した詐欺の中でクレジットカード会社を装ったものは3位となっている。またSMSで金銭被害にあったことがある属性も男性20~30代が多く、SMSに慣れ親しんでいるユーザーが騙されやすい傾向がうかがえる。
詐欺ウォールで収集したフィッシング詐欺サイトで盗用されていたブランドのトップ10の中には、クレジットカードのフィッシング詐欺サイトが6つランクインしていた。1位は『三井住友カード(Vpassを含む)』(4月は2位)、3位に『三菱UFJニコス』(同4位)、4位に『JCB』、8位に『エポスカード』(同)、9位に『SAISON CARD』、10位に『イオンカード』が入っていた。
JCBやSAION CARD、イオンカードをかたるフィッシング詐欺サイトが5月にランクインし、クレジットカード/ファイナンスの割合が11.5ポイント増の54.6%と増加した。同社はまた、夏服や夏向け寝具などの偽販売サイトも出てきており、6~8月に向けて猛暑グッズなどの偽販売サイトが増加する可能性があるため注意が必要としている。
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