2022.01.13 通販支援
飛行機での産地直送を実現!ANAグループが新会社「日本産直空輸」設立
ANAホールディングス(株)はこのほど、グループ社員の提案制度で、新会社「(株)日本産直空輸」が誕生したと発表した。航空貨物と地上輸送によるスピード輸送と、産地・小売店の連携による最速流通で、地方の採れたての農産品や魚介類を抜群の鮮度で運び、販売する。

20回の実証実験で産直空輸の事業性を検証
2019年度に検討を進め、21年からは複数の大手小売りとも連携し、20回ほどの実証実験を重ねてきた。その結果、産直空輸の事業性が検証できたことから、新たに本格展開するための会社を設立することとなった。
発端は、「農産品の本当の価値を消費者に届けたい」と手を挙げた一人の社員。19年度のANAグループ社員提案制度で提案し、その後2年半にわたって賛同する多くのメンバーと一緒に検討、検証を進めてきた。
※大手小売店での試験販売の様子
飛行機を活用し異次元の速さで産地から首都圏に直送
提案者は21年10月、これまでの運航安全データ分析などの仕事から(株)ANA総合研究所に移り、事業の立ち上げに向けて動き出していた。営業開始は4月1日をめざしており、それまでは実証実験を兼ねた事業として運営する。提案制度から生まれたスタートアップは20年4月1日に設立したアバター体験旅行のavatarin(株)に続き2社目になるという。
社名の「産直空輸」は農産品や魚介類などを産地から主に首都圏などの大消費地に、飛行機を利用して異次元の速さで運搬することによって、主に一次産品である農産品や魚介類などの採れたての鮮度の価値を消費者に届ける仕組みをいう。
新会社が流通を一気通貫でサポート
従来の産地、卸売り、空輸、地上運送、小売り、消費者とつながる流通を、鮮度の価値を最重要視する流れに変革するため、全体を一気通貫でコーディネートすることが肝だ。旅客機の貨物空きスペースを活用することで、既存の流通には乗らなかった少量生産の農産物や、首都圏では出回らない希少品、地方に眠る逸品なども扱うことができる。これらの生産、輸送、販売に関する仲介業や、販促に関するプロモーションを主な事業内容とする。
日本産直空輸によると、農業の6次産業化が必要といわれる昨今、1次産業の持つ真の価値を最終消費者まで届けるには、全体をトータルにコーディネートする事業が必要であり、今回の事業化によって従来の一次産業を活性化して儲かるビジネスにすることにつながり、地方への人の交流や移住が拡大することも期待される。今後もANAグループと連携し、地域創生に貢献するビジネスモデルとして発展・拡大することをめざしたいとしている。
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