2021.11.09 調査・統計
決済データによる21年ヒット消費番付、横綱は店舗・ECともに「生鮮食品」
三井住友カード(株)はこのほど、「キャッシュレスデータで見る、2021年ヒット消費番付」をまとめ、発表した。コロナ禍を含んだ3年間の消費変化を、リアル店舗とオンラインに分けた番付では、「生鮮食品」の伸びがどちらも「横綱」を占める結果となった。

外食の自粛で宅食の決済が増加、伸び率はオンラインが店舗を上回る
同社はキャッシュレスデータを活用したデータ分析支援サービス「Custella(カステラ)」を提供している。今回はラインアップの1つ、業種別消費レポート「Custella Trend」の特別号として、19年~21年の消費の伸び率などから独自の「ヒット消費番付」を作成した。データ分析などに、(株)顧客時間と髙橋広行・同志社大学商学部教授の協力を得た。
それによると、横綱はリアル店舗でもオンラインでも「生鮮食品」。緊急事態宣言などによる外食の自粛が宅食の増加に繋がった結果と考えられる。伸び率ではオンライン(+160%)のほうがリアル店舗(+142%)より大きく、食品宅配の利用が大きく伸びたことが分かる。
大関は、リアル店舗で「ペット関連」(+120%)がランクイン。自宅時間の増加でペットを飼う人が増えているが、それがそのまま決済金額の増加にも現れていた。オンラインでは「映画・動画」(+107%)。定額制(サブスクリプション)サービスの加入増加や、単品作品のレンタル利用が、やはり自宅時間の増加によって拡大したことがうかがえる。
関脇は、リアル店舗では「コンビニ食品」(+74%)が入った。細かく分析すると、横綱の「生鮮食品」は19年~20年に大きく伸びたのに対し、「コンビニ食品」は20年~21年に大きく伸びていた。背景としては、外食の代替としての利用増加や、「コンビニグルメ」とも呼ばれ、テレビ番組やYouTube などでの特集が増えたりしている影響もあるかも知れない。
コロナ禍で充実した自宅生活過ごすためのサービスが人気に
オンラインでは「ホビー・娯楽品」(+71%)が一角を占めた。大関の「映画・動画」、小結の「アプリ課金」(+64%)などと同様に、充実した自宅時間を過ごすための傾向が明らかになった。また、小結のリアル店舗は「飲食店テイクアウト」(+63%)。総じて、リアル店舗は「生活必需品」、オンラインは「娯楽関連」という傾向が見える結果となった。
また、全国平均を100 とした「リアル店舗」「オンライン」それぞれの一人当たり消費金額の多さをみると、東京はオンラインが約1.2倍、リアル店舗が約1.15倍と高い消費金額を示していた。比較するとオンラインの消費指数が高く、「オンラインシフト志向」が強いといえる。
地域別では「関東はオンラインシフト志向、関西はリアル消費志向」という傾向だった。特に大阪や兵庫では、オンライン消費金額は全国と比べて0.7~0.8倍前後の一方、リアル消費金額は1.1倍近くとなっており、リアル店舗での消費が強いことが明らかになった。
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