2021.10.14 通販会社
ビックカメラは減収増益、インバンド激減や冷蔵庫・PCなどの低調が影響
(株)ビックカメラが13日発表した2021年8月期(20年9~21年8月)連結決算は、売上高が前期比1.6%減の8340億6000万円、営業利益が同51.0%増の182億1700万円、純利益は同60.7%増の87億6100万円となった。

ネット通販が好調も店舗の低迷を補い切れない状況に
家電小売の売上はスマートフォンなどが好調、テレビなどが堅調に推移したが、冷蔵庫やエアコン、パソコンなどが低調だったため、総じて低調に推移した。こうした中、独自性のあるPB商品の開発や目利きの効いた商材の調達、新規サービスや新規事業の開拓などによる「商品力」の強化、接客力と商品知識を基盤にした「人の力」と、ユーザー目線の売場づくりといった「場の力」に集約される「販売力」の強化に取り組んだ。
ビックカメラでは、都心の昼間人口減少にインバウンドの激減が重なり、実店舗の販売は低迷した。インターネット通販事業は販売を大きく伸ばしたが、実店舗の低迷を補うには至らなかった。一方、都市近郊を中心に事業を行う(株)コジマでは、テレワークなどによる商圏内の昼間人口増加などを背景に、販売を伸ばした。
取扱商品を厳選した「ビックカメラ 池袋 SELECT」をオープン
店舗展開では、3月に「ビックカメラ アミュプラザくまもと店」(熊本市)、地域の特性や環境に合わせて取扱商品を厳選した店舗形態の新店として、7月に「ビックカメラ 池袋 SELECT」(東京都豊島区)を開店。また、スマホやパソコンといったApple製品の販売や修理・サポートを行うApple専門店として、20年9月に「Bic Style ららぽーと愛知東郷店」(愛知県東郷町)、21年1月に「Bic Style イオンモール松本店」(長野県松本市)を開店した。
グループ会社では、コジマが「コジマ×ビックカメラ イオンモール新利府北館店」(宮城県利府町、7月開店)など3店舗を開店したほか、9月に「コジマ×ビックカメラ ニトリホームズ宮原店」(さいたま市)を開店した。
22年8月期は都市部の人流回復やネット通販の拡大に期待
セグメントの業績では、物品販売事業の売上高が前期比1.7%減の8212億2800万円、経常利益が同51.5%増の187億5800万円となった。売上高は、家庭電化商品と情報通信機器商品が堅調に推移したが、音響映像商品が低調だったため、総じて低調に推移した。一方で、利益率の高い高付加価値商品やPB商品の販売伸長に努めた。
BSデジタル放送事業の売上高は前期比 5.7%増の112億6900万円、経常利益は同25.7%増の27億400万円。自社制作の特別番組などが評価を受け、企業広告収入が増加したことにより堅調に推移した。
22年8月期の通期業績予想は、売上高が前期比3.4%減の8060億円、営業利益が同13.8%減の157億円、純利益は同0.4%増の88億円とした。家電市場の反動減やインバウンドなどの回復が見通せないものの、都市部の人流回復やネット通販事業などのさらなる拡大を期待。経費削減・投資厳選で利益拡大に取り組むが、巣ごもり需要の反動などによるコジマの売上高減少の影響、日本BS放送(株)のコンテンツ強化などによる減益を見込んだ。
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