2021.02.01 通販支援
ECエコシステム確立へ、ヤマトHDが中期経営計画「Oneヤマト2023」策定
ヤマトホールディングス(株)はこのほど、2022年3月期~24年3月期のヤマトグループ中期経営計画「Oneヤマト2023」を策定し、発表した。4月1日、ヤマト運輸はグループ各社の多様な経営資源を結集した「新しいヤマト運輸」に生まれ変わるとしている。
社会的なニーズに向けて総合価値を提供
「Oneヤマト2023」では、新しいヤマト運輸を中核とする「ワンヤマト体制」のもと、生活様式の変化と、流通構造の変化に対応するサプライチェーンの変革に向け、個人と法人、地域の顧客、そして社会のニーズに向けた総合的な価値提供をめざす。
ヤマトグループは昨年1月、中長期のグランドデザイン「YAMATO NEXT100」で経営課題と構造改革プランを明示。データ分析による需要予測の精緻化や予測に基づく人員・車両の最適配置、「全産業のEC化」に応えるオープンな新配送ネットワークの構築、デジタルデータで顧客ニーズに応える新サービス「EAZY」の早期導入などを通じ、コロナ禍による新生活様式やビジネスの急速な変化と、加速度的な荷物の急増に対応してきた。
「Oneヤマト2023」では、これらの成果を確固たるものにし、トータルな価値提供で個人や法人、地域の顧客の利便性向上や経営支援のパートナーとなるため、9つの重点施策に取り組む。また、サステナビリティへの取り組みをさらに強化、社会課題の解決に向けた物流のエコシステム創出を進める。
9つの重点施策に「ECエコシステム」の最適解も
9つの重点施策は、(1)データ分析に基づく経営資源の最適配置(2)グループインフラの強靭化(3)サプライチェーンをトータルに支援する、ビジネスパートナーへの進化(4)「ECエコシステム」の最適解の創出(5)資本効率の向上(6)「運創業」を支える人事戦略の推進(7)経営体制の刷新とガバナンスの強化(8)データ戦略、イノベーション戦略の推進(9)サステナブル経営の強化――。
(4)は、「全産業のEC化」に向けて事業者、運び手、生活者がともにメリットを享受できる持続的な「ECエコシステム」の確立に向けた取り組みを強化する。事業者には在庫・事務コストを最小化する価値提供に加え、ライブコマースなどの新たな販売チャネルの創出や実店舗のEC化支援など、サポート体制を充実させる。運び手には、EAZY CREWのネットワーク拡充,、デジタルを活用した集配ツールの充実など、「運ぶ」を効率化する支援を強化。生活者には、スマホで受け取れる店舗の拡大など、デジタルを活用した新たな顧客体験を提案する。
3年間で4000億円の投資も計画
(7)は、4月1日にヤマト運輸とグループ会社7社を統合。2部門(リテール・法人部門)を構成する4つの事業本部と4つの機能本部、コーポレートからなる経営体制に移行する。純粋持株会社は存続するが、統合後のヤマト運輸を中核会社とし、意思決定のスピードを重視したガバナンスを構築する。
収支・投資計画については、営業収益が21年3月期予想の1兆6800万円から、24年3月期は2兆円(19.0%増)、営業利益は820億円から1200億円(46.3%増)、純利益は430億円から720億円(67.4%増)、ROE10%以上を目標とした。9つの重点施策を着実に実行するため、成長投資を加えて3年間で合計4000億円の投資を実施する。
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