2020.08.25 ECモール
アリババ1Qは増収増益、純利益124%増…コロナ前の状況に回復
中国のアリババグループ・ホールディング・リミテッドがこのほど発表した2021年3月期第1四半期(20年4~6月)決算は、売上高が前年同期比34%増の1537億5100万元(約2兆3000億円)、営業利益は同42%増の347億500万元(約5200億円)、純利益は同124%増の475億9100万元(約7100億円)となった。
ECは新型コロナ感染症拡大前の水準に回復
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、主力事業であるコアコマース事業やクラウドコンピューティング事業が好調に推移し、大幅な増収増益を支えた。コアコマース事業の売上高は前年同期比34%増の1333億1800万元(約1兆9998億円)。クラウドコンピューティング事業の売上高は、同59%増の123億.4500万元(約1852億円)となった。
マギー・ウー最高財務責任者(CFO)は、「コアコマース事業は、すでに感染症拡大前の水準まで全面的に回復しており、クラウドコンピューティング事業の売上高も前年同期比59%増。安定的な利益の増加とキャッシュフローのもとで、引き続き中核事業を強化し、長期的な成長に向けた投資を継続していく」とした。
小売事業は34%増
中国小売事業の売上高は同34%増の1013億2100万元(約1兆5198億円)となり、前四半期からの力強い回復を示した。中国小売市場の年間アクティブ・コンシューマー数は7億4200万人に達し、3月末時点より1600万人増えた。また、月間モバイルアクティブユーザー数は6月に8億7400万人に達し、3月末時点より2800万人増加した。
GMV(流通総額)は、各消費者の年間消費金額が力強い成長を見せたことで、安定的な増加を見せている。効果的なマーケティング活動と消費者1人あたりの消費金額の増加をめざしたインタラクティブなコンテンツの提供などの取り組みで、消費者のエンゲージメントを高めることに成功したとしている。
TmallのGMVが27%増、一般消費財・家庭用品・家電などが急伸
EC事業をけん引する天猫(Tmall)は、現物商品の取引によるGMVが前年同期比27%増となり、コロナ禍以前の四半期(19年10~12月)と比較して、すべてのメインカテゴリが同等、またはより早いペースで成長している。
こうした堅調な成長は、購買頻度の増大および新規ユーザーによる購買が主な原動力となっており、消費者のセグメンテーションと品揃えの拡充という戦略の成功を反映。中でも、一般消費財や家庭用品、家電のカテゴリーが急速に成長している。
タオバオライブは100%増を継続
タオバオライブ(ライブコマースサービス)は業界トップの地位を固めつつ、アリババエコシステムとしての優位性も強化し続けている。マーチャントはますます幅広く利用するようになっており、今期のライブ配信によるGMVは、前年同期比で継続的に100%を超える増加幅を見せた。タオバオライブのGMVのうち、マーチャント主催の配信が約60%を占めた。
ダニエル・チャン会長兼CEOは、「(大幅な増収増益は)新型コロナウイルスの感染拡大を受け、消費者のライフスタイルと企業の運営モデルのデジタル化が加速されたこと、それに伴う成長の機会をうまく捉えたことを示している。消費者の変化し続ける要望に対応することで、消費者基盤を拡大し、充実させることに成功した結果」とコメントしている。
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