2020.06.09 通販支援
やさいバスとヤマト運輸が連携、新農産品流通サービスを開始
やさいバス(株)とヤマト運輸(株)は8日、地域経済の活性化を加速させるビジネスモデルの構築を目的に、やさいバスの生産者と購入者をつなぐシステムと、ヤマト運輸の宅急便ネットワークの連携による「新しい農産品流通サービス」を開始した。
EC活用の販路開拓、出荷業務効率化を支援
農産品の流通は、いまも出荷団体を介した販売が多くの割合を占めている。生産者の高齢化などで、ECを活用した販路開拓の仕方が分からない、物流面でも小ロット多頻度の輸送手段や、購入者の希望する輸送品質の確立が必要になる――などが主な要因とされる。
こうした課題解決に向け、農産品の生産者と購入者を「つなぐ」システムを持つ、やさいバスと、全国に張り巡らせた宅急便ネットワークを持つヤマト運輸の両社が経営資源を掛け合わせることで、ECを活用した販路開拓と、送り状の準備などの出荷業務効率化を支援する新しい農産品流通サービスの提供に踏み出した。
最短翌日に農産品の受取が可能に
やさいバスは、静岡県や長野県を中心に、農産品の生産者と消費者をつなぐ地域のネットワークと、農産品の注文・出荷システムを提供。農産品の出荷・受取拠点を「バス停」と称し、この拠点間の農産品共同配送を行っている。
新サービスでは、(1)購入者は事前に、やさいバスのサイトから会員登録(2)購入者から注
文を受けた生産者は、やさいバスのサイトに出荷場として登録された宅急便センターに農産品を持ち込む(3)商品はヤマト運輸が宅急便ネットワークで輸送(4)購入者は受取拠点として指定したネコサポステーションで最短翌日に農産品を受け取ることできる――。

ネコサポは「暮らしのためにできること、いろいろ」をコンセプトに、地域住民のより快適な暮らしをサポートするヤマト運輸のサービスだ。第1弾として、東京都多摩市のネコサポステーション3店舗(永山店、貝取店、グリナード永山店)を受取店舗として利用。付近の生活者や小売店、飲食店は、さまざまな地域で収穫されたこだわりの農産品を購入できる。
高品質な農産品をスマホで簡単に購入可能に
サービス開始時は、静岡県と長野県、神奈川県、東京都、茨城県の生産者が対象。今後は中部地域、関東地域を中心に順次拡大していく考えだ。
生産者の利点としては、EC活用による遠隔地への販路開拓が進められ、直売だけでなく小売店や飲食店などへの直卸しが可能になり、出荷団体を介した販売より、利益率の増加が見込める。また、両社のシステムの連携により、出荷指示や送り状の準備など、出荷業務の効率化が可能になることなどが挙げられる。
購入者にとっては、生産者の顔が見える高品質な農産品を、さまざまな地域からスマホなどで簡単に仕入・購入することができることなどがメリットだ。
両社は今後、販売店や消費者を直接「つなぐ」ことで地域活性化に貢献するとともに、より多くの利用をめざし、受取拠点として宅急便センターを展開するなど、取扱エリアの拡大をめざすとしている。
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