2026.06.09 行政情報
独禁法の法的措置 2025年度に15件、課徴金は95億円…巨大IT企業で初の排除措置命令も
公正取引委員会は6月8日、2025年度の独占禁止法違反事件の処理状況を取りまとめ、昨年度に15件の法的措置を取ったと発表した。デジタル分野では、米グーグルによる拘束条件付取引事件で排除措置命令を行った。初の巨大IT企業への排除措置命令となった。
排除措置命令、確約計画の認定、警告等の件数の推移
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警告・公表は9件
2025年度に実施した法的措置は、排除措置命令が11件、確約計画の認定が4件となった。排除措置命令の内訳は価格カルテルが7件、入札談合が2件、不公正な取引方法が2件。確約計画の認定の内訳は、優越的地位の濫用が2件、再販売価格の拘束が1件などだった。
違反の疑いがある行為に対する警告・公表は9件を数えた。内訳は価格カルテルが2件、優越的地位の濫用が4件、不当廉売、抱き合わせ販売、競争者に対する取引妨害がそれぞれ1件だった。
課徴金納付命令は36事業者に対して行われた。課徴金額は総額で約95億円に上り、1事業者あたりの平均は約2億6500万円となった。
独禁法違反と考えられる事案について、公取へ寄せられた申告数は3225件。そのうち、一定要件を満たし、申告者に措置結果を通知した案件は2901件に上った。
IT・デジタル分野の情報は103件
デジタル分野では、米グーグルに排除措置命令を行った。アプリストアのインストールを許諾する際に、同社のアプリをスマホの初期ホーム画面に配置するよう要求していた。
このほか、マイクロソフト・コーポレーション、日本マイクロソフト、Microsoft Ireland Operationsによる独禁法違反被疑行為について審査開始を公表し、第三者から情報を募った。
また、公取が昨年度に受け付けたIT・デジタル分野の情報は103件を数えた。
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