2019.12.24 調査・統計
玩具市場は微増…EC化で“街のおもちゃ屋”は苦戦傾向
(株)東京商工リサーチは23日、「玩具業界」の業績動向調査結果を発表した。クリスマスにお正月。業界は、いまが1年で1番のかき入れ時。業界全体では好調ながら、流通チャネルの多様化などの影響で小売業が苦戦している現状が浮かび上がった。
市場規模は0.9%増の3兆361億円に
調査は、東京商工リサーチの企業データベース(379万社)のうち、主業種が玩具・人形製造業、玩具卸売業、玩具小売業で、2018年8月期~2019年7月期を最新期とし、3期連続で売上高と当期純利益を比較可能な「玩具業者」489社を抽出し、分析した。業界の最新期の売上高は3兆361億円(前年同期比0.9%増)と、微増ながら2期連続の増収を維持した。
開封も楽しむサプライズトイが人気
現代版のベーゴマ「ベイブレード」やトレーディングカード、「Nintendo Switch」などが玩具市場を沸かせ、「サプライズトイ」と呼ばれる開封する瞬間も楽しめる玩具がトレンドだ。子どもだけでなく、プラモデルやミニカーなど、大人向け玩具も好調だ。
任天堂など大手メーカーが業績をけん引し、小・零細規模の「街のおもちゃ屋」など小売業は苦戦している。世界に市場を広げるメーカーに対し、インターネット通販の浸透やメーカー・卸売業者の小売業への進出など、流通チャネルは多様化しており、玩具業界は転期を迎えている。
拡大維持も成長は鈍化
489社の売上高は、最新期(2018年8月期-2019年7月期)まで2期連続の増収だった。
前期(2017年8月期-2018年7月期)は、3兆82億円(前年同期比28.7%増)と大幅増収で、最新期の伸びは鈍化したが、3兆361億円(同0.9%増)を確保した。
当期純利益は、好調を持続した。前期は2,527億円(同147.0%増)、最新期も3,353億円(同32.6%増)と大幅に伸びた。少子化などで逆風下にあるが、「玩具業界」は売上、当期純利益ともに健闘している。
横ばい~減収の企業が7割近くに
売上高の伸長率は、「0~5%未満」が最多の196社(構成比40.0%)で全体の4割を占めた。
ただし、次点は「-10%未満」で90社(同18.4%)。さらに、「10%以上」が60社(同12.2%)、「-5~0%未満」が59社(同12.0%)で続く。489社のうち、増収企業は151社(同30.8%)、減収企業は202社(同41.3%)横ばいは136社(同27.8%)だった。
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