2017.11.02 通販会社
宅配パンク防止へ…バリューブックス、年末キャンペーンを前倒し
(株)バリューブックスは1日、古本の会員制買い取りサイト「VALUE BOOKS(バリューブックス)」などで、年末の物流負担の軽減を目的に、創業当初から行っていた12月の買い取りキャンペーンを1カ月前倒しで開始した。
買い取りキャンペーンは、「VALUE BOOKS」と買い取りエンターテイメントサイト「Vaboo(バブー)」で、買い取り金額20%UPする特別キャンペーン(30日まで)。
創業以来、毎年恒例の買い取りキャンペーンを前倒し
12月は年末の大掃除などにより古本の買い取り需要が高まるため、同社では創業以来、毎年12月に買い取りキャンペーンを実施しており、1カ月間で約104万冊(ダンボール換算で約2万7000箱)の本を受領したこともあるなど好評を得ていた。
しかし、今年はドライバー不足、再配達問題などで“パンク状態”に陥る物流業界に配慮し、12月のキャンペーンを取りやめ、11月に1カ月限定で買い取りを強化することを決定した。同社のホームページには、キャンペーンを前倒しするに至ったいきさつについて、「たくさんのお客様に販売している当社にとって、物流はとても大きな存在です。ただでさえ、クリスマスやお歳暮など、様々なイベントで物の行き来が盛んになる12月。この時期にキャンペーンを実施することで物流にさらなる負担をかけるのは避けたい、と判断いたしました」と説明し、ユーザーに理解を求めた。
VALUE BOOKS 上田原倉庫
年末の宅配パンクを回避へ
米国では2013年のクリスマスに大規模な遅配が起き社会問題となったが、日本でも17年や18年のクリスマスから年末の時期にかけて、大遅配が起きる可能性があるとの指摘がある。
物流コンサルタントで(株)イー・ロジット代表の角井亮一氏は、物流関連の講演で「大手ECサイトでの大規模セールイベントが終了する12月21日頃から大晦日までの期間に起きる可能性がある」と警告しており、ネット通販の配送がピークとなる年末の時期に、物流会社の宅配便が急増する荷物に耐えられなくなるとの見解を示している。特におせち料理の配送が集中する大晦日は、冷凍食品などが多いために冷凍用車両を利用しなければならず、この日に配達が集中すると物流会社の対応が一層厳しくなるという。
バリューブックスでは、キャンペーンの実施にあたり「業界全体から見ればほんの小さな取り組みに過ぎませんが、物流業界の負担軽減化の一助となることを願っています」とコメント。物流業界への配慮を示したが、こうした取り組みの積み重ねが年末の大遅配を回避する有効な手立てにもなることから、今後、同様の取り組みが業界全体に広がることが期待される。
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