「花粉が水になる」使い捨てマスクに措置命令…行政訴訟の可能性も?

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光触媒を素材に含んだ使い捨てマスクのパッケージに、「花粉が水に変わる」などと表示していたとして、消費者庁は4日、DRC医薬(株)、アイリスオーヤマ(株)などのメーカー4社に対し、景品表示法に基づく措置命令を出した。消費者庁によるとマスクに関する措置命令は今回が初。

 

 

アイリスオーヤマ、大正製薬など4社で違反表示

 今回措置命令の対象となったのは、DRC医薬(株)「花粉を水に変えるマスク」<18種類>、アイリスオーヤマ(株)「光の力で分解するマスク」<1種類>、大正製薬(株)「パブロンマスク365」<3種類>、玉川衛材(株)「フィッティ吸着分解マスクスーパーフィット」<2種類>の4社が販売していた計24商品。各商品はドラッグストア店頭を中心に、各種ECサイトでも販売されていた。

 

 各社の商品は「ハイドロ銀チタン」「光触媒<V-CAT>」「光触媒チアンアパタイト」などと称する光触媒を素材に含んだマスク。

 

 パッケージではそれぞれ「花粉を水に変える」「花粉の中のタンパク質を分解」「マスク表面に付着した菌やウイルス、花粉などが二酸化炭素と水に変わる!」「光触媒で分解!」などと表示していた。

 

消費者庁「光触媒やマスク自体の機能を否定する措置命令ではない」

 これらの表示について消費者庁は「あたかも、これらのマスクを装着すれば、マスクに含まれる光触媒の効果で、マスクに付着した花粉に由来するアレルギーの原因となる物質やウイルスなどを科学的に分解(二酸化炭素と水に分解する)し、これらの物質が体内に吸入されることを防ぐ効果を得られるような表示」であると判断した。

 

 消費者庁は4社に対し、不実証広告規制に基づき、表示の根拠を示す資料の提出を要求。各社から資料は提出されたが、上記に記載したような表示から受ける印象に対して、合理的な根拠とは認定されなかった。

 

 消費者庁は会見で「今回の措置命令内容は、光触媒それ自体の機能を否定したり、マスク自体に関する機能を否定するものではない。表示から受ける印象を裏付けるような合理的な根拠が認められなかったということ」(表示対策課 上席景品・表示調査官 岡田博已氏)と繰り返し強調した。

 

会見した表示対策課 上席景品・表示調査官 岡田博已氏

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