2018.12.3

ヤフオク!、ディープラーニングで偽物出品対策を強化…精度3倍も

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ヤフー(株)は11月30日、ネットオークション・フリマサービス「ヤフオク!」の偽物出品対策を強化する目的で、スーパーコンピュータ(スパコン)「kukai」を活用したディープラーニングを11月より導入したと発表した。従来の機械学習に加えて同システムを導入することにより、偽物出品の検知精度が約3.1倍向上したという。

 

 

ディープラーニング特化型スパコン「kukai」で検知精度が3倍に

 ディープラーニング特化型スパコン「kukai」は、ヤフー(株)が開発した、ディープラーニング活用に特化したスーパーコンピュータ。GPUを使用した従来の社内環境と比較して、演算処理性能が理論上約225倍で、大規模なディープラーニング処理を短時間かつ低コストに行える。

 

偽物出品物の削除率向上と削除までの時間を短縮

 「ヤフオク!」では05年から機械学習を用いた不正出品検知システムを導入。ユーザーからの通報機能を活用した「24時間365日パトロール」の実施や、知的財産権の権利者との連携制度「知的財産権保護プログラム」の運用などを行ってきた。今回の取り組みでは、1000万件以上の膨大な取引データをもとに、「kukai」を活用した「偽物出品検知AI」を開発。「偽物出品検知AI」を用いることにより、出品完了後数秒以内に、その出品物が偽物である確率が判定できる。偽物の確率が高いと判定された出品物は、人手によって削除検討を行う。これにより偽物の削除率が上昇し、削除までの時間も短縮される。

 

 同社が実際の出品情報50万件を用いて実施した検証によると、従来の機械学習を用いた不正出品検知システムと比較して、検知精度が約3.1倍に向上。これまでのサービスで活用していたGPUサーバで行った場合には約110時間要した検知モデル構築が、スパコン「kukai」を用いることで、約1時間半にまで短縮されたという。

 

 

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