2018.8.1

ワンデリバリー、R-chat…楽天市場最大の変革を実行へ

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「楽天市場」がかつてないほどの大きな転換期を迎えている。宅配クライシスにより、ここ数年は年末年始に物流が麻痺する状況に陥った。物流を根本から見直さないと、これからの大きな成長が見込めない。こうした状況を打破するために、楽天(株)の三木谷浩史社長兼会長は1月に自社配送ネットワーク「ワンデリバリー」構想を掲げた。7月に開催された「楽天EXPO」では、ワンデリバリー構想の概容が明らかにされ、7月末には楽天市場の店舗に向けて「ワンデリバリー」への対応を含めた新たな機能変更の通知が出された。実行フェーズに突入した楽天市場最大級のイノベーションに迫った。

 

 

「ワンデリバリー」に向けた準備が着実に進行中

 

「配送」「販売」で大きな変革

 楽天市場は、直販部門である「Rakuten Direct」などのサービスを除き、約4万5000の出店店舗で構成する大型ECモールだ。店舗のECサイトは、自社で自由にデザインでき、販売スタイルもモールの枠内で個性を出すことができる。これは店舗側のメリットだが、運営者側の楽天が枠組みを変更すると、全店舗側に対応が求められ、負担が大きくなるというデメリットもある。「楽天EXPO」で打ち出されたのは、配送と販売面の変更というかつてないほどの大きな改定で、楽天と店舗にとっては、これまでにない高いハードルが待ち受けているが、これを乗り越えれば、ECモールとして大きな成長が見込める。

 

 

 楽天市場の試金石ともいえる今回の改正は、大きく分けて「配送」と「販売」、そしてそれらにともなう「料金改定」の3つに別れる。

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