2018.1.31

楽天が物流でAmazon超える?自社配送網を2年以内に構築へ

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楽天(株)の三木谷浩史会長兼社長は、30日に都内で開催された「楽天新春カンファレンス2018」で、「18年は大きなチャレンジに覚悟を持って取り組む」と宣言し、デリバリー戦略の一環として、Eコマースに特化した独自の配送ネットワークを2年以内に構築し、現在3カ所ある物流拠点を国内10カ所に拡大する方針を明らかにした。

 

 

全店舗で拠点受取サービス・チャット機能を提供

 また、楽天Payなどの決済サービスや商品の拠点受取(コンビニ・楽天BOXほか)など、これまで楽天市場の対象店舗のみが提供していたサービスを、今年に全店舗で提供することを明言した。また、ユーザーと店舗をつなぐ「チャット機能」を今年中に全店舗で導入を進める。

 

 

宅配事業者より低価格の配送サービスを提供

 物流戦略では、商品の配送状況を視覚化し、宅配事業者に頼らず、注文から購入者に商品が届くまでをすべて楽天が担う「One Delivery」構想を打ち出した。三木谷氏は「注文から配送、お客様に届くまでを、すべて楽天のデータの上に乗せることが1つ。もう1つは、楽天独自の配送ネットワークを2年以内に構築する。明らかにヤマト運輸、佐川急便、JPより安い値段で実現できる」と語った。また、「今までになかった受け取りポイントを開発したい」とし、楽天市場の出店店舗が受け取り拠点になることなど、さまざまな受け取りポイントを検討しているとした。ラストワンマイルへの挑戦としては、過疎地でドローンを活用した配送を実施することや、自動配送車にも挑戦していく方針を示した。

 

 

 チャット機能は、商品写真や説明文などではわからない内容を、店舗がチャットで相談するというもの。三木谷氏は「(チャット機能の)コンセプトは以前からあったが、店舗の手間がかかる。今ではAIが出てきた。最初のうちは限定的だが、徐々にAIが店舗の皆さんの労力を補ってくれる。Amazonを中心とする巨大企業に対し、店舗の皆さんが対抗していくためにも、チャットにも覚悟を持って取り組む必要がある」とし、全店舗がチャット機能を提供する意義を話した。

 

 ECモール独自の配送網は、Amazonにもなく、物流拠点を10カ所に拡大することで、楽天の物流サービスが一挙にAmazonのレベルを超える可能性も出てきた。

 

(山本 剛資)

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