2024.02.29 行政情報
協栄商事とフィールドに注意喚起…副業サポートプラン勧誘で遠隔操作アプリを悪用
「1日で最大20万円」などと簡単に儲かると説明し、遠隔操作アプリを用いて借金させ、副業サポートプランの契約を勧誘していた2社について、消費者庁は2月29日、消費者安全法に基づく注意喚起を行った。
協栄商事「最先端スマホワーク」マニュアル(抜粋)(消費者庁の発表資料より)
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事業者の実態は不明
2社は協栄商事(大阪市東淀川区、名村浩実代表)とフィールド(大阪市中央区、名村浩実代表)。消費者庁では「2社は何らかの関係性があるとみている。登記されているが、実態を把握できない」(消費者政策課財産被害対策室)と話している。
手口を見ると、副業ランキングサイトなどでLINEの勧誘アカウントを友だち登録してもらい、LINEメッセージで勧誘。次にLINEの副業アカウントを友だち登録させて、電話でサポートプランを勧める。その際、遠隔操作アプリを悪用して消費者金融から借金させて、ネットバンキングへの入金後に、事業者が指定する口座へ送金させるという流れだ。
ウエブサイトで示した消費者向けマニュアルには、スタンプ送信のみで日給5万円以上が得られたり、自動的に報酬が得られたりすると表示していた。しかし、実際は、マッチングサイトでほかの会員とメッセージを何度もやり取りしてポイントを獲得し、電子マネーに変換するというものだった。
被害総額は約2億1000万円
2社については、2022年9月~23年11月の期間に304件の消費者相談が寄せられている。特に20代女性の相談が多く、全体の44%を占める。
そのうち既払い額(被害額)は、185件の総額2億1000万円に上る。1人あたりの既払い額は114万円。最高額は500万円近いという。
被害額が大きい背景として、「遠隔アプリが新たな手口であり、借り入れが瞬時に終わる。これまでならばATMへ行ったりして一息入れる時間があったが、今回は考える暇がない」(同)ことがある。
(木村 祐作)
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