2023.07.05 通販会社
アスクル決算、売上と各段階利益が過去最高を更新…LOHACO黒字化を達成
アスクル(株)が4日発表した2023年5月期(22年5月21日~23年5月20日)連結決算は、売上高が前期比4.2%増の4467億1300万円、営業利益が同2.2%増の146億2000万円、純利益は同6.3%増の97億8700万円となった。

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eコマース事業の売上高は前期比4.4%増の4371億2000万円
増収増益となり、売上高、各段階利益ともに過去最高額を更新した。主力分野のBtoB事業は「売上高の成長カーブを変える」とした今期の位置づけ通り、成長スピードを上げて次期につなげた。営業利益は、BtoB事業のWEB促進費など成長コスト投下や、一時的な売上総利益の低下を売上拡大と物流費比率の低減でカバーし、増益となった。BtoB事業とBtoC事業を合わせたeコマース事業の売上高は前期比4.4%増の4371億2000万円。売上総利益は同2.2%増の1066億5000万円となった。BtoB事業の売上高は同7.4%増の3738億6800万円。感染症関連商材の反動減の影響があったが、生活用品やMRO商材が伸長し、OA・PC、文具などの消耗品需要が回復基調にあることで、大幅増収となった。
利益構造の改善で増益に
新アスクルWEBサイト構築に関連する一部機能(中堅大企業向けのWEBサイトであるソロエル アリーナサイトのオープン化)の先行リリースで、サーチエンジン経由での購入者が増え、医療・MROなどの戦略カテゴリの売上構成比の上昇による注文単価の増加などにより、サーチエンジン経由での売上高が増加した。また、インターネット広告などのさらなる強化による顧客基盤の拡大に加え、医療・介護業種、製造業を中心とする専門商材の品揃え強化と動画広告による取り扱い認知度向上施策が相乗効果となり、売上高の成長にそれぞれ貢献した。
BtoC事業は、目標の「LOHACO」の「黒字化」を実現。売上高はキャンペーン変更などの影響もあって減収となったが、販促手法の見直しや配送バー改定の効果などで、1箱あたりの売上高が増加(第4四半期は前年同期比19.2%増)し、売上総利益率は上昇。BtoB事業との融合を進めたことで、固定費の低減などで利益構造が改善し、「黒字化」に貢献した。
「LOHACO」の売上高は、前期比で81億5300万円減の461億7600万円(前期比15.0%減)、BtoC事業合計では、前期比74億2100万円減の632億500万円(同10.5%減)となった。
通期業績予想も過去最高を計画
ロジスティクス事業の売上高は前期比3.6%減の87億100万円、営業損失は3億2400万円(前期は3400万円の営業損失)。ASKUL LOGIST(株)の同社グループ外の物流業務受託の売上高が前期と同水準で推移したものの、生産性が低下したことにより、減益となった。24年5月期の通期業績予想は、売上高が4820億円(前期比7.9%増)、営業利益が165億円(同12.9%増)、純利益は103億円(同5.2%増)。引き続き、売上高、各段階利益とも過去最高を計画している。また、中期経営計画の最終年度となる25年5月期には、売上高5500億円、営業利益率5%を見込んだ。
BtoC事業は、「LOHACO」の収益事業化の実現をめざす。23年5月期は、ヤフー(株)のシステム基盤の活用で、サービス品質の向上とコストダウンを図り、計画通り通期での黒字化を実現。24年5月期は、23年3月のBtoB事業との事業部統合のシナジー効果として期待される商品領域拡大とオリジナル商品強化に加え、Zホールディングスグループの持つ集客力の活用で、黒字を維持しつつ24年5月期第4四半期以降の再成長をめざす。
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