2023.06.19 調査・統計
メンズビューティー市場が拡大基調、22年度は3.7%増の2100億8000万円
(株)矢野経済研究所がこのほど発表した『男性向け美容製品・サービスに関する調査(2023年)』の結果によると、22年度のメンズビューティー市場はコロナ禍の行動規制緩和により回復傾向にあり、前年度比3.7%増となる2100億8000万円の市場規模を見込んだ。23年度以降はコロナ禍前の水準を超え、拡大基調を予測している。

メンズビューティー市場規模(5市場計)推移・予測
メンズビューティー市場規模(5市場計)推移・予測
オンラインミーティングを機に美容に対する意識向上
調査期間は22年12月~23年4月。メンズビューティー市場参入企業、その他関連企業、関連団体を対象とした。男性用化粧品市場、メンズエステ市場、メンズ理美容家電市場、メンズウェットシェービング市場、バーバー(進化系理容室)市場の5つの国内市場を総括したものとし、同市場での製品・サービスを対象とした。
それによると、確定している21年度の市場規模(5市場計)は、前年度比2.1%増の2025億2000万円。コロナ禍の影響から20年度は縮小したが、普及したオンラインでのコミュニケーションをきっかけに、身だしなみや美容に対する意識の向上から、回復をみせている。
同年度の各市場規模は、男性用化粧品市場が1250億円、メンズ理美容家電市場が362億2000万円、メンズウェットシェービング市場が191億5000万円、バーバー市場が128億5000万円、メンズエステ市場が93億円となった。
メンズビューティー市場を牽引する男性用化粧品市場は、美意識の高い若年層がメインターゲットだったが、コロナ禍を機に中高年層の利用も進んだことで男性向け美容の認知や利用が拡大し、成長を続けている。中高年層の利用拡大のきっかけは、デジタルデバイスを用いたオンラインミーティングの増加が挙げられるという。
緩やかなスピードで成長を続けると予測
市場の盛り上がりについては、百貨店やバラエティショップでの売場面積の拡大、ECサイトでの特集や「メンズコスメ」としてカテゴライズされている点などからもうかがえる。また、韓国コスメに対する興味・関心も高まりつつある。ファッション雑誌での情報発信もみられ、韓国大手化粧品メーカーのメンズライン展開や韓国コスメブランドが日本へ進出している。
こうした販促の強化や市場を盛り上げる材料が出ている中、22年度のメンズビューティー市場規模(5市場計)は、2100億8000万円(前年度比3.7%増)を見込んだ。21年度に引き続き、コロナ禍をきっかけとした男性の美意識の向上、コロナ禍の行動規制の緩和、外出機会の増加から回復基調になるとみている。
23年度の市場規模は、コロナ禍前の水準を超える前年度比2.7%増の2158億円と拡大を予測。今後も男性用化粧品市場を中心に国内における男性向け美容の発展の機運は高まるとみられるが、課題として、さらなる認知・ユーザー数の拡大が挙げられる。男性向け美容の啓発活動に時間を擁することを考慮すると、緩やかなスピードで成長していくものとみられる。
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