2023.05.29 調査・統計
23年国内ウエルネス食品市場、1.8%増の3兆8140億円と予想
(株)富士経済がこのほど発表した『ウエルネス食品の国内市場調査』の結果によると、タイパや記憶力ケアなど新たなニーズに対応した商品の展開が進み、2023年の国内市場は前年比1.8%増となる3兆8140億円を見込んでいる。

糖類/糖質オフ・ゼロやカロリーオフ・ゼロの需要高まる
調査期間は3月~5月。効能表示が可能な保健機能食品、また、効能表示はないが商品名やパッケージに○○オフや○○ゼロ、減塩、無添加などを記載し、ライトな健康感を訴求する食品を「ウエルネス食品」と定義し、食品カテゴリー別に市場を調査した。
対象は飲料、乳飲料、RTD、ノンアルコール飲料、パン、調味料、農産加工品(ジャム類)、農産加工品(とうふ・こんにゃく)、デザート類、菓子類、その他のカテゴリー。
それによると、20年はコロナ禍により、市場の30%以上を占めるウエルネス飲料が縮小したため、市場も縮小した。一方、在宅機会の増加で「コロナ太り」が注目され、糖類/糖質オフ・ゼロやカロリーオフ・ゼロを訴求した商品の需要が高まったほか、美容や体づくりを目的としたプロテインブームによるたんぱく質訴求食品の伸びもみられた。
21年はテレワークやリモート授業の普及もあり、フィジカルだけでなくメンタル訴求商品の発売が目立った。特に、「Yakult1000」〈(株)ヤクルト本社〉のヒットにより、睡眠をキーワードとする商品発売が増えたことから、市場は拡大した。22年も前年同様、メンタル訴求商品が好調だったことから、市場は前年比1.8%増の3兆7480億円となった。
タイパ重視や記憶力ケアなどの商品展開が進むと予想
23年は、コロナ禍が落ち着きをみせていることから、単に体に良いだけではなく、タイパ重視や記憶力ケアなど、新たなニーズに対応した商品展開が進むと予想される。特に、タイパをキーワードとする商品は、完全栄養食の増加や調理不要の簡便性を背景に大きく伸長するとみられる。
また、ウエルネス食品の購入はEC利用も多く、EC対応商品が増えていることも追い風となり、市場は前年比1.8%増の3兆8140億円を見込んでいる。
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