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2023.02.01 コラム

ポップアップストアの目的や成功のためのポイントを解説

ポップアップストアとは、期間限定で開設される店舗です。本記事では、ポップアップストアの概要から目的、費用、メリット、出店方法について解説します。また、記事の後半ではポップアップストアを成功させるためのポイントについても解説しています。

ポップアップストアの目的/成功/ポイント解説

 ポップアップストアとは、駅中や商業施設などに開設される期間限定の店舗です。ポップアップ(Pop Up)とは、日本語で「急に現れる」の意味があります。その名が表す通り、ポップアップストアも突然開設されるのが特徴です。

 元々は、アメリカで始まったPR方法でしたが、近年は日本でもポップアップストアを開催するブランドや企業が増加しています。特に、アパレルや化粧品、アニメ、EC業界などがポップアップストアを開設する事例が日本では多いです。

ポップアップストアの目的

 ポップアップストアを開設する目的は、主に以下2つがあげられます。

1. 商品やブランドのPRのため

 期間限定というポップアップストアの特徴は、話題性があり、テレビやマスコミなどのメディアに取り上げられやすい特徴があります。これにより、商品やブランドのPR(プロモーション)を行い、認知の拡大や話題作りを狙います。

 PR目的のポップストアでは出店する場所が重要であり、街中など人通りが多い場所にポップアップストアを開設するのが一般的です。

2. 商品販売のため

 ポップアップストアを開設する目的の2つ目が、販売目的のためです。販売目的で出店しているポップアップストアの特徴は、販売する商品に合わせて売れやすい場所で出店している点です。

 例えば、アクセサリーのポップアップストアであれば、百貨店などの買い物目的で女性が集まる場所に開設し、ご当地のお土産を販売する場合は、人通りが多く気軽に立ち寄れる駅中に開設します。商品を求めている顧客の生活圏に合わせて、ポップアップストアの開設場所を適切に選択する力が重要となります。

ポップアップストア出店にかかる費用

 ポップアップストアを開設にかかる費用は、開催期間や規模、開催場所によって大きく変動します。ポップアップストア開催にあたって、必要となるは「場所代(レンタルスペース費用や貸店舗費用)」や「配送料」、「人件費」、「内装費用(看板やポスター)」などがあげられます。

 費用を抑えたい場合は、規模の縮小や椅子・机などの備品の貸し出しがあるレンタルスペースを探すと良いでしょう。


ポップアップストアのメリット

 ポップアップストアを開設することで、以下の3つのメリットが得られます。


1. 顧客と対面でコミュニケーションを取れる

 オンライン販売のみのブランドの場合、普段顧客と対面でコミュニケーションをとることはほぼないでしょう。そのため、顧客に自社の商品を直接手に取って選んでいただくことはできません。

 しかし、ポップアップストアを開設すれば、顧客と直接コミュニケーションを取りながらお客様が直接商品を選べる空間を提供できます。さらに、対面販売は直接コミュニケーションが取れる分、顧客との関係性を築きやすいのもポップアップを開催するメリットの一つです。

2. 常設店舗よりもハードルが低い

 常設店舗の場合、出店料や販売スタッフの人件費、管理費、保険など費用が高額になります。しかし、ポップアップストアであれば、出店料や人件費は、ポップアップを開催している期間のみしかかからないため、ランニングコストを抑えられます。

 このように、ポップアップストアは、常設店舗よりもハードルが低いため、普段ECサイトのみで販売している企業でも挑戦しやすいのが魅力です。


3.ブランドの認知拡大

  ポップアップストアの開設は、ブランドの認知拡大や話題作りに繋がります。ポップアップストアを開催することで、ニュースやマスコミに掲載されることもあります。また、普段ブランドと接点がない人であっても、ポップストアで直接商品を見てもらうことにより、ブランドを認知してもらえる可能性があります。

 さらに、ポップアップストアは、期間限定という特徴からTwitterやInstagramなどのSNSで拡散される可能性があります。特に、インフルエンサーなどのネット上の影響力が高い人にSNSで商品を紹介してもらえた場合、大きな宣伝効果に繋がります。

ポップアップストアの出店方法

 一言にポップアップストアを開設すると言っても、いくつか出店方法があります。本項目では、ポップアップストアの出店方法を3種類ご紹介します。


レンタルスペースを借りて出店

 1つ目の出店方法は、レンタルスペースを借りて出店する方法です。レンタルスペースの特徴は、低コストで借りられる点です。また、貸出日数も時間や1日単位など、ポップアップストアの開催期間に合わせて柔軟に対応できます。さらに、レンタルスペースの内装を装飾すれば、ブランドの世界観を演出でき、より魅力的な空間に仕上げられます。

 一方で、レンタルスペースを借りる場合は、借りる場所が重要となります。人通りの少ない場所や交通のアクセスが悪い場所にレンタルスペースを借りると思うように集客できない可能性があるため、注意が必要です。

商業施設のスペースに出店

 2つ目の出店方法は、商業施設内の空いているスペースを借りて出店する方法です。具体的に、以下のようなスペースを商業施設から貸し出してもらえます。

・屋内外のイベントスペース
・エスカレーター横の広場
・渡り廊下

 イベントスペースや広場などは人通りが多い場所のため、集客にピッタリの場所です。ブランドの世界観を演出するなど、通行人の目に止まるように工夫しましょう。

貸店舗に出店

 3つ目の出店方法は、貸店舗を借りて出店する方法です。貸店舗のメリットは、人通りの多い路面店舗などを借りてポップアップを開催できる点です。

 一方で、人気のエリアはなかなか予約が取れないケースもあります。さらに、ポップアップストアが好調で開催期間を延長したいとなったとしても、次の予約が既に決まっているため、延長できないケースも多いです。貸店舗を借りる際は、あらかじめ開催期間と出店エリアは綿密に決めておきましょう。

ポップアップストア成功のためのポイント

 ポップアップストアを成功させるために、以下4つのポイントを抑えましょう。

1. 開催する目的を明確にする

 ポップアップストアを開催すると言っても、開催目的は企業によってさまざまです。ポップアップストアによって売上を伸ばしたい企業、認知の拡大を目指す企業、お客様の商品への反応を伺い次の商品開発に活かそうとする企業などがあるでしょう。もしも、開催目的が不明瞭な状態でポップアップストアを開催した場合、ポップアップストアで何をすべきかがうやむやなまま終わってしまいます。

 単純に売上を上げることだけを目的にするのではなく、自社の課題と向き合いながら、開催する目的を言語化できるくらい明確にしましょう。

2. データを収集する

 データの収集により、商品への改善点やポップアップストアを開催したことによる効果を計測できます。具体的に以下のようなデータを収集しておくと良いでしょう。

①来客数

 ポップアップストアに訪れた顧客の数を計測します。ポップアップストア開催期間中に訪れた人の合計人数だけでなく、日にちや時間ごとの来客数を計測すると良いでしょう。来客数を母体数として、商品を購入してくれた人の割合やSNSへ投稿してくれた人の割合を出すことができます。

②商品の販売個数

 カラーや種類が複数ある商品は、どの種類がどれだけ売れたかを細かくチェックしておくと良いでしょう。これにより、今回のポップアップで人気だった種類は生産数を増やすなど次の販売に繋げられます。このように、計測を行う目的には、テストマーケティングの意味合いも含まれています。

③SNSへの投稿数

 SNSへの投稿数で、ポップアップがネット上でどれだけ話題に上がっているかを把握できます。また、投稿数だけでなく、どのような内容の投稿が多いか分類分けすると企業や商品に対して顧客がどのような感想を持ったか理解が深まります。

④アンケートへの回答

 対面でのアンケートもマーケティングに役立つ情報です。対面でのアンケートは、オンラインアンケートよりも詳細に顧客の商品に対してのイメージや感想を知ることができます。また、アンケートに回答してくれたお客様には、次回利用できるクーポンを配布することで、ポップアップが終了してからの集客にも活かせます。

3. 適切な出店場所を選ぶ

 ポップアップストアを開催するにあたって、最も重要なのが出店場所選びです。ポップアップストアの出店場所を決める際は、必ず周辺状況の調査を行いましょう。人通りの多さや年齢層、周囲のお店や交通の便などを事前に調査すると良いでしょう。

4.拡散されるための仕掛けを作る

 発信力が弱い企業であっても、商品を購入した顧客がSNSに投稿したことがきっかけで、企業や商品の認知が一気拡大するケースはよくあります。SNSには、それだけの力があり、ポップアップストアとSNSの掛け算により、大きな影響を生み出すことが可能です。

 そのためには、顧客がInstagramやTwitterなどのSNSに載せたくなるような仕掛けを作成する工夫が必要です。

まとめ

 本記事では、ポップアップストアについて解説しました。ポップアップストアは、単に売上の拡大を目指すだけでなく、ブランドや商品の認知を広めるために、非常に効果的です。ポップアップストアの開設を検討している方は、ぜひ一度挑戦してみるのをオススメします。

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