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2023.01.09 コラム

Youtube広告とは?配信の流れやフォーマット、注意点を解説

 Youtube広告は認知効果が高く、自社商品を多くのユーザーにアプローチする効果があります。配信方法や仕組みについて分からず、まだ試したことがないという人もいるでしょう。本記事ではYoutube広告のフォーマットや配信方法について解説していきます。

Youtube広告とは

 Youtube広告は、国内月間利用者数7000万人(2022年10月時点)を超える動画プラットフォーム「Youtube」に広告を配信できるサービスです。

 年々利用者が増えており、テレビでYoutubeを視聴する人も増加しています。そのためかつてのテレビCMと同じ感覚で視聴されるケースが多く、幅広いユーザー層にアプローチできる広告媒体といえます。

 またYoutube広告はGoogleが保有するデータを活用したさまざまなターゲティングや広告フォーマットを利用できるため、企業や商材に合わせた形で宣伝を試みることが可能です。

 リアルタイムで効果検証ができる点もYoutube広告の魅力です。広告成果をデータで可視化できるため、動画広告の施策をスピーディに回すことができ、目的達成に向けた取り組みをおこなうことが可能です。

Youtube広告フォーマット

 Youtube広告では以下のフォーマットを選択して広告を配信することが可能です。

・スキップ可能なインストリーム広告
・スキップ不可のインストリーム広告
・インフィード動画広告
・バンパー広告
・アウトストリーム広告
・マストヘッド広告
・オーバーレイ広告
・動画アクションキャンペーン
・YouTubeショート

 それぞれ配信される場所やフォーマットが異なるため、違いやメリットについて理解しておくことが重要です。また、Google広告のキャンペーン目標によって設定できない場合もありますので注意が必要となります。

スキップ可能なインストリーム広告

 スキップ可能なインストリーム広告は、YoutubeないしGoogle動画パートナー上のウェブサイトやアプリに配信されます。各媒体で配信されている動画の前後や再生中に広告が表示されます。

 スキップ可能なインストリーム広告は再生開始から5秒が過ぎると、広告をスキップできるようになります。そのため冒頭の5秒まででユーザーに興味を持ってもらえるかが重要となります。

 スキップ可能なインストリーム広告を配信可能なキャンペーン目標は以下になります。

・販売促進
・見込み顧客の獲得
・ウェブサイトのトラフィック
・ブランド認知度とリーチ
・商品やブランドの比較検討

スキップ不可のインストリーム広告

 スキップ不可のインストリーム広告は、YoutubeないしGoogle動画パートナー上のウェブサイトやアプリに配信されます。各媒体で配信されている動画の前後や再生中に広告が表示されます。

 スキップ不可のインストリーム広告は15秒以下の広告となっており、動画広告を見終わるまでスキップできなくなっています。そのためユーザーに最後まで動画の内容を見てほしいときに最適な広告フォーマットです。

 スキップ不可のインストリーム広告を配信可能なキャンペーンは下記です。

・ブランド認知度とリーチ

インフィード動画広告

 インフィード動画広告は、Youtube関連動画や検索結果、またYoutubeモバイルのトップページなどに表示されます。ユーザーの目につきやすい場所に広告が掲載されるため、動画コンテンツを多くのユーザーにアピールしたい場合などに向いています。

 インフィード動画広告は動画サムネイルとテキストによって構成されており、動画をクリックすることで動画が再生される仕組みです。そのためよりクリックしてもらいやすいようなサムネイルやテキストを工夫することが重要となります。

 インフィード動画広告を配信可能なキャンペーン目標は以下になります。

・YouTube 検索結果
・YouTube の関連動画の横
・YouTube モバイルのトップページ

バンパー広告

 バンパー広告はYoutube動画の再生前後または再生中に表示される6秒以内の広告フォーマットです。バンパー広告はスキップすることができない広告となります。

 バンパー広告は短い時間で訴求を完結させる必要があるため、動画のインパクトや印象深さが重要となります。

 バンパー広告を配信可能なキャンペーン目標は下記です。

・ブランド認知度とリーチ

アウトストリーム広告

 アウトストリーム広告はモバイル専用広告で、Google動画パートナー上のウェブサイトやアプリに表示されます。モバイルでYoutubeなどを視聴するユーザーに対して、より多くのアプローチをかけたい場合におすすめです。

 アウトストリーム広告はリーチ数を増やすことを目的としているため、比較的安価で広告を配信できるという特徴もあります。

マストヘッド広告

 マストヘッド広告はYoutubeホームフィードの上部に表示される広告です。PC、モバイル、テレビ画面のYoutubeホームフィードに表示することができますが、音声は無しの状態で再生され動画の時間に制限はありません。

 マストヘッド広告は他のフォーマットと異なり、Googleの営業担当者を通じて掲載予約をする必要があります。Google広告の管理画面からは設定することができませんので注意しましょう。

オーバーレイ広告

 オーバーレイ広告はYoutube動画再生画面の中に表示される広告です。バナー広告とテキスト広告の2種類があり、配信デバイスはパソコンのみとなります。

 動画内に表示されるため、視認性が高く認知拡大効果が高い広告フォーマットです。その反面、ユーザーのストレスにつながる可能性もあるため掲載内容には注意が必要です。

動画アクションキャンペーン

 動画アクションキャンペーンとは、コンバージョン獲得を目的としたYoutube広告です。動画だけでなくCTAボタン(コール・トゥ・アクション)や広告タイトルを挿入することも可能です。

 ユーザー行動を促しやすく、商品購入や問い合わせにつながるアクションが欲しい方にはおすすめです。元々はTrueViewアクションという名称で呼ばれていましたが、2022年より現在の動画アクションキャンペーンに更新されています。

YouTubeショート

 Youtubeショートとは縦長サイズのフォーマットです。2021年から試験的な導入が進められており、今後全世界で利用可能となるよう改良が進められているようです。

 現在Youtubeショート広告は動画アクションキャンペーンとアプリキャンペーンで配信できます。

Youtube広告の基本設定

 Youtube広告の基本設定について、流れや注意点について解説していきます。


動画のアップロード

 まず事前準備として広告として配信したい動画をYoutube上にアップしておきます。

 自身のチャンネルの「公開」もしくは「限定公開」のステータスでアップしておくことで、広告入稿時に設定できます。「非公開」だと広告として配信できないため注意してください。

キャンペーン目標の設定

 次にGoogle広告の管理画面で広告キャンペーンを設定していきます。広告キャンペーンとは広告日予算や広告配信の目標を設定できる部分です。

 キャンペーン作成画面では、「目標選択」の指定画面が表示されますが、この時選択した目標によって配信できる広告フォーマットが異なりますので、事前にチェックしておくようにしましょう。

ターゲティング設定

 広告配信をおこなうターゲットを設定していきます。ターゲット設定では「ネットワーク(広告の配信先)」「地域」「オーディエンス」などを主に設定していきます。

 オーディエンスでは年齢や性別、子供の有無、世帯収入などの項目を入力していきます。オーディエンスターゲティングとコンテンツターゲティングについては以下で解説します。

 
◆オーディエンスターゲティング

 オーディエンスでは「配信したい人」のターゲティング指定をしていきます。前述の年齢、性別のほか、興味のあるカテゴリや購買行動などの宣伝したい商品と関連性が高そうなカテゴリを選択していくことができます。

 詳細なターゲティングが可能ですが、より幅広いユーザーにリーチしたい場合は無理にターゲティングを設定せずに配信することも可能です。

◆コンテンツターゲティング

 コンテンツターゲティングでは「配信したい面」のターゲティング指定をしていきます。どのようなコンテンツ内に広告を表示させたいのかを、カテゴリやキーワードで指定して配信することができるため、宣伝したい商材に関連性が高い動画をターゲティングすることが可能です。

 コンテンツターゲティングも指定をしないことで、より幅広いユーザーにリーチできますので、配信の目的に合わせて設定の有無を判断するとよいでしょう。

配信する動画の入稿・配信開始

 予算やターゲティングを設定した後に、配信する動画を入稿していきます。配信する動画のURLを入力することで自動的に動画が設定されるため、特別な設定などは必要ありません。

 動画が問題なく読み込まれたら配信をスタートすることができます。

YouTube広告を配信する際のポイント

 最後にYoutube広告を配信する際のポイントについて解説していきます。


広告配信の目的を決める

 Youtube広告を成功させるためには最適な広告配信の目的を決定する必要があります。Youtube広告の目的によって配信できるフォーマットがあると解説しましたが、最初に認知拡大や動画の再生などの目的を決めておくことで、配信設定をスムーズに進めることができるでしょう。

 また、広告配信をおこなうことでどのような成果を得たいのかをイメージしておくことで、次の施策や動画のアイデアを考えやすくなります。

最初の3~5秒でユーザーを引き付ける

 Youtube広告の動画では最初の3~5秒でユーザーを引き付ける必要があります。スキップ可能なインストリーム広告などでは、興味がない広告はスキップボタンを押すことで最後まで再生されません。より商品やサービスについて知ってもらうためには動画の冒頭部の構成が非常に重要となるでしょう。

 例えば動画開始3秒までに商品名や訴求内容をアピールするなど、動画をスキップされてもユーザーの潜在意識に残るような広告が理想的です。

Youtube広告以外の施策で相乗効果を狙う

 Youtube広告以外の施策で相乗効果を狙うことができると、商品の認知度や売り上げは増加していくでしょう。Youtube広告は獲得施策というよりは認知施策としての意味合いが強くなりますので、宣伝した商品をリスティング広告(検索広告)やSNS広告でも宣伝することで、コンバージョン率が高くなる可能性があります。

 動画を見て商品について気になったユーザーを取りこぼさないための施策を平行して実施するとよいでしょう。

Youtube広告を有効活用するための戦略を考えよう

 Youtube広告の概要やフォーマット、設定の流れについて解説しました。Youtubeは国内でも多くのユーザーが利用する動画プラットフォームで、Youtubeに広告配信することで認知拡大効果をねらうことができます。

 より効率的な広告施策を打つためには広告配信の目的やフォーマット、動画の構成などを戦略立てすることが重要となります。Youtube広告はリアルタイムでデータが可視化されるため改善施策も回しやすいというメリットがあることも覚えておきましょう。

 ぜひYoutube広告を自社のマーケティング戦略に役立ててください。

Youtubeに関連する資料

 当サイト「通販通信ECMO」では、Youtubeに関する資料を多数掲載しています。ぜひご確認ください。


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 まずは情報収集から始めたいという方向けにYoutubeに関する記事をまとめています。以下のリンクからご確認ください。

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